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ユーロ週間見通し:伸び悩みか、域内経済悪化の懸念も

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■弱含み、ECBは今年前半にも利上げ停止の可能性

今週のユーロ・ドルは弱含み。米国の金利見通しを巡って一時1.1033ドルまで買われたが、欧州中央銀行(ECB)は今年前半にも利上げを停止するとの見方からユーロ売りが優勢となった。1月米雇用統計の大幅改善も意識され、ユーロ・ドルは週末前に1.08ドルを下回った。取引レンジ:1.0793ドル-1.1033ドル。

■もみ合いか、ECBによる利上げ休止の思惑強まる

来週のユーロ・ドルはもみ合いか。米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で金融引き締めスタンスを後退させたが、欧州中央銀行(ECB)は利上げを休止するとの見方が浮上している。インフレ高進の影響でユーロ圏経済に不透明感が広がっており、リスク選好的なユーロ買いは一段と縮小する可能性がある。

予想レンジ:1.0650ドル−1.0900ドル

■やや強含み、ドル高・円安の相場展開の影響受ける

今週のユーロ・円はやや強含み。欧州中央銀行(ECB)理事会で政策金利の0.50ポイント引き上げが決定されたが、利上げ停止は近いとの見方が強まり、一時ユーロ売り・円買いが活発となった。ただ、米国の1月雇用統計の大幅改善やECB理事会メンバーらのタカ派的な発言を受けてユーロ売り・円買いは縮小し、ユーロ・円は一時142円台前半まで戻した。取引レンジ:140円30銭−142円35銭。

■伸び悩みか、域内経済悪化の懸念も

来週のユーロ・円は伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)は追加利上げを決定したが、今後の引き締め鈍化の思惑からユーロ買いは縮小しそうだ。金利高が域内経済に及ぼす影響も懸念され、ユーロは売りが強まる可能性があろう。また、日本銀行正副総裁人事を注目され、金融緩和修正の思惑は消えていないため、ユーロを下押しする可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・6日:12月小売売上高(11月:前月比+0.8%)

予想レンジ:139円50銭−143円00銭


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