fbpx

ジェネパ Research Memo(1):2022年10月期は実質最高売上高を更新。高価格帯の家具などが好調

マネーボイス 必読の記事



■要約

ジェネレーションパス<3195>は、インターネット通販サイト「リコメン堂」を多店舗運営するマーケティング支援サービス企業である。同社の基本的なビジネスモデルは、商材メーカーに寄り添って、特定のECプラットフォームに特化したアプローチを行う独自のWebマーケティング手法「EPO」(EC Platform Optimization)を活用して拡販支援サービスを行うものである。

1. 2022年10月期の連結業績概要
2022年10月期の連結業績は、売上高15,979百万円、営業利益74百万円(前期比11.0%増)、経常利益396百万円(同175.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益343百万円(前期は90百万円の損失)となった。なお、2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用しているため、売上高の前期比増減率は記載していない。新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)を背景としたEC需要・巣ごもり需要が引き続き増加したことから家具・家電・生活雑貨などの売上が好調となったほか、リベンジ消費の動きも見られており、高価格帯の家具などの売れ行きも好調であった。これにより、旧基準では前期に続き過去最高の売上高を達成した。利益面については、急激な円安及び国際的なエネルギー・原材料価格の高騰による仕入価格の大幅な上昇に伴う影響が大きかったことから「ECマーケティング事業」は減益となったが、「商品企画関連事業」において中国子会社の青島新綻紡貿易有限会社及びベトナム子会社のGenepa Vietnam Co.,Ltd.(以下、ジェネパベトナム)の工場稼働率が向上し、売上が順調に拡大した。

2. 2023年10月期の連結業績見通し
2023年10月期の連結業績予想は、売上高18,735百万円(前期比17.2%増)、営業利益325百万円(同339.4%増)、経常利益380百万円(同4.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益248百万円(同27.7%減)を見込んでいる。同社グループを取り巻く経営環境は、コロナ禍による影響が不確実性を伴うこと、急激な為替変動、EC市場の継続的な拡大による競争の激化、エネルギー・原材料の高騰といった厳しい状況である。そのなかで、ECマーケティング事業においては、売上高と利益のバランスを取ったうえで新しい生活様式に対応させながら事業を拡大させるとともに、他社のECをサポートするECサポート事業にも注力する方針である。商品企画関連事業においては、商品提案及び新規顧客開拓を加速させつつ、自社グループでのプライベート商品の開発にも注力する。また、子会社の青島新綻紡貿易及びジェネパベトナムの稼働率を向上させて売上高及び利益の拡大に努めていく。

■Key Points
・自社サイト「リコメン堂」好調、消費者ニーズ取り込み高額商品が伸長
・「EPO」という独自かつ汎用性のあるマーケティング手法を活用
・中国及びベトナムでの工場稼働率が向上
・新たなWebメディア「プレゼントコレクション」を2022年11月にリリース
・2022年10月期に初配当を実施。連結経常利益300百万円以上の達成確度は高く、連続配当の可能性

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
いま読まれてます

記事提供:
元記事を読む

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー