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ビーアンドピー Research Memo(5):自己資本比率は82.9%と健全。ROEも8.5%と前期比で上昇

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■業績動向

3. 財務状況と財務指標
ビーアンドピー<7804>の2022年10月期末の資産において、流動資産は、営業活動によるキャッシュ・フローの収入が投資活動と財務活動によるキャッシュ・フローの支出を上回ったことにより現金及び預金が168百万円、売上の増加により売掛金が204百万円それぞれ増加したことにより残高は3,245百万円となった。固定資産に関しては、長期未払金や引当金等の将来減算一時差異の増加により繰延税金資産が18百万円増加したため、残高は272百万円となった。負債において、流動負債は仕入の増加により買掛金が58百万円、課税所得の増加により未払法人税等が64百万円それぞれ増加したことにより、残高は447百万円となった。固定負債に関しては、定時株主総会において役員退職慰労金の打切り支給が承認されたことを受け、役員退職慰労引当金の引当対象外である功労金23百万円を長期未払金に計上したことにより、残高は153百万円となった。純資産に関しては、剰余金の配当71百万円の減少はあったものの、当期純利益240百万円を計上したことにより残高は2,916百万円となった。

安全性の指標を見ると、自己資本比率は82.9%となった。前期末に比べて若干の減少は見られるものの、依然として高い水準を維持している。また、稼ぐ力が向上している部分にも注目したい。ROEは8.5%まで高まっている。自己資本比率82.9%と財務の健全性を維持しながら、同時にROEを高めている点は注目に値する。今後も生産活動の効率化や高付加価値ソリューションの提供を行うなかで、効率的に稼ぐ力が高まっていくものと弊社は見ている。

4. キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権が143百万円増加するなどの資金減少があったものの、税引前当期純利益353百万円の資金増加があったことにより298百万円の収入となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が38百万円あったことにより44百万円の支出となった。財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払い70百万円により85百万円の支出となった。以上より同社の2022年10月期末における現金及び現金同等物の残高は2,499百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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