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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、日欧金利差拡大予想は変わらず

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■もみ合い、ECBは0.5ポイントの利上げ決定

今週のユーロ・ドルはもみ合い。米地銀2行の破綻を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測は大きく後退し、ユーロ売り・米ドル買いは縮小。クレディ・スイスの経営悪化懸念からユーロ圏内の金融不安も広がり、リスク回避のユーロ売りが優勢となった。しかしながら、ECBは0.50ポイントの利上げを決定し、追加利上げの可能性があることから、週末前にユーロ買い・米ドル売りが再び優勢となった。取引レンジ:1.0516ドル-1.0760ドル。

■下げ渋りか、ECBは次回理事会でも利上げの可能性

来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。クレディ・スイスの経営問題が引き続き注視され、リスク選好的なユーロ買い米ドル売りがただちに拡大する可能性は低い。ただ、欧州中央銀行(ECB)は0.50ポイントの利上げを実施し、次回理事会でも利上げを行う可能性があるため、新たなユーロ売り材料が提供されない場合、ユーロは底堅い動きを保つ可能性がある。

予想レンジ:1.0500ドル-1.0780ドル

■軟調推移、欧米金融不安を嫌気してユーロ売り強まる

今週のユーロ・円は軟調推移。米国の地銀2行の破綻を受けて当局が預金全額保護を決めたことを好感してユーロ売り・円買いは縮小したが、クレディ・スイス銀行の経営悪化懸念が浮上し、ユーロ・円は一時140円を下回った。欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げ決定を受けてユーロ売りは一服したものの、欧米金融不安がただちに解消される可能性は低いとみられており、ユーロは対円で伸び悩んだ。取引レンジ:139円13銭-144円96銭。

■下げ渋りか、日欧金利差拡大予想は変わらず

来週のユーロ・円は下げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)理事会は0.50ポイントの追加利上げを決定し、域内のインフレを抑止する方針を維持した。一方、日本のインフレ指標の伸びは鈍化が予想され、日本銀行の金融緩和策は長期間維持される可能性があるため、日欧金利差拡大を意識してユーロ売り・円買いは縮小する可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・24日:S&Pグローバル3月製造業PMI(2月:48.5)
・24日:S&Pグローバル3月サービスPMI(2月:52.7)

予想レンジ:140円00銭-144円00銭

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