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アールエスシー Research Memo(5):2024年3月期以降の成長に向けた取り組みに注力する方針

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■業績見通し

1. 2023年3月期の業績予想
2023年3月期の連結業績予想についてアール・エス・シー<4664>は、2022年10月24日付けで期初予想を増額修正※しており、売上高を前期比1.8%増の5,849百万円、営業利益を同4.1%減の208百万円、経常利益を同12.6%減の213百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同13.7%減の142百万円と増収減益を見込んでいる。

※警備部門における臨時警備業務の需要増などが修正理由である。

売上高は、前期に受託した大型複合施設の常駐警備業務による通年寄与をはじめ、提案型営業(ワンストップソリューション等)を通じた新規業務の受託や、既存先の仕様拡大等により増収を確保する見通しである。

一方、利益面で減益を見込むのは、前期業績に寄与した東京オリンピック・パラリンピック運営関連業務の反動減のほか、2024年3月期以降の成長に向けた先行費用(M&A関連費用等)などを保守的に判断したことが理由と考えられる。

2. 弊社アナリストの見方
通期予想達成のためには、第4四半期に売上高1,320百万円(前年同期は1,580百万円)、営業利益30百万円(同105百万円)以上必要となる。利益面では、東京オリンピック・パラリンピック運営業務関連の反動減による影響を慎重に見る必要はあるものの、第3四半期までの進捗率(売上高77.4%、営業利益85.1%)や足元の状況を勘案すれば、業績予想は十分に達成可能であると判断しても良いであろう。注目すべきは、2024年3月期以降の成長に向けて、M&AのPMI(買収後の統合プロセス)をはじめ、新規案件の積み上げ(提案型営業の推進等)や収益性の改善(人材確保や業務の効率化、価格交渉等)をいかに進めていくのかにある。決算数値の着地のみならず、活動面での成果についてもフォローしたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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