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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米引き締め休止に思惑もリスクオフのドル買い

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23日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ休止観測で、ドル売り地合いに振れやすい。半面、欧米金融システム不安への警戒感は根強く、リスクオフのドル買いが予想される。

パウエル米FRB議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で利上げ休止を検討したことを明かし、前日の取引は米金利安・ドル安に振れた。また、イエレン米財務長官が預金者保護の措置について適用の大幅拡大に否定的な見解を示したこともドル売りを支援。本日アジア市場はドル売りが続き、ドル・円は1カ月半ぶりの安値圏となる130円40銭台まで一時下げた。リスク回避の円買いも強まり、ドルの下げを支援した。

この後の海外市場はFRBの政策方針を消化する展開となりそうだ。英中銀金融政策委員会(MPC)では追加利上げが予想されるものの、金融不安を背景に慎重姿勢が示されればFRBの今後の利上げ休止が意識されやすく、米金利安・ドル安基調が見込まれる。一方で、FRBのインフレ抑制に向け引き締め政策は長期化の様相で、景気への影響を懸念したドル売りも出やすい。ただ、リスクオフのムードが広がればドル選好地合いとなろう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 スイス中銀が政策金利発表(0.50ポイント引き上げ予想)
・21:00 英中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き上げ予想)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:19.8万件、前回:19.2万件)
・21:30 米・2月シカゴ連銀全米活動指数(予想:0.10、1月:0.23)
・21:30 米・10-12月期経常収支(予想:-2133億ドル、7-9月期:-2171億ドル)
・23:00 米・2月新築住宅販売件数(予想:65.0万戸、1月:67.0万戸)
・24:00 ユーロ圏・3月消費者信頼感指数速報値(予想:-18.2、2月:-19.0)
・イエレン米財務長官証言(下院小委員会)
・EU首脳会議(24日まで)

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