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値がさハイテク株の底堅い値動きにより、指数を下支えする可能性

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 24日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。23日の米国市場はNYダウが75ドル高だった。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて利上げ停止が近いとの期待から買い先行で始まった。その後イエレン米財務長官の下院小委員会での証言を控え一時下落に転じる場面も見られたが、イエレン氏は必要であれば預金保護で追加支援の用意があるとの政府の方針を示すと、安心感が強まり買い戻された。シカゴ日経225先物は大阪比95円安の27025円。円相場は1ドル130円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時27370円まで買われ、25日線を捉える場面も見られたが、前日同様に上値を抑えられる格好だった。その後26930円まで売られたものの、75日、200日線水準で下げ渋る動きを見せて27000円を上回っており、底堅さは意識されそうだ。

 また、米国では金融システム不安がくすぶるなか、利上げ停止が近いとの見方からハイテク株への買戻しが見られており、東京市場においても前日に強い値動きが目立っていたハイテク株への資金流入が意識されそうだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底堅い値動きにより、指数を下支えする可能性はあるだろう。そのため、押し目狙いのスタンスのなか、日経平均は27500円突破を試す流れのなか、25日線辺りを意識させそうである。

 また、全体としては不安定な状況が継続するほか、週末要因もあって積極的な売買は手控えられやすいものの、底堅さが見られるなか個人主体による中小型株への物色は活発だろう。ただし、週末要因から資金の逃げ足は速いと考えられるため、フットワークは軽くしておきたいところだ。そのほか、期末接近において、配当志向の物色が意識されやすいほか、低PBRや高ROE銘柄などへの物色も意識されやすいだろう。
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