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スカラ Research Memo(9):先行投資や株主還元によりネットキャッシュはやや減少も、財務の健全性は維持

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■業績動向

3. 財務状況と経営指標
スカラ<4845>の2023年6月期第2四半期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比596百万円減少の20,220百万円となった。流動資産では、営業債権及びその他の債権が271百万円、再保険資産が156百万円それぞれ増加した一方で、現金及び現金同等物が951百万円減少した。非流動資産では、その他の長期金融資産が120百万円増加し、使用権資産が141百万円、無形資産が49百万円、有形固定資産が34百万円それぞれ減少した。

負債合計は前期末比293百万円減少の11,516百万円となった。有利子負債が124百万円減少したほか、リース負債が160百万円減少した。資本合計は同302百万円減少の8,703百万円となった。親会社の所有者に帰属する四半期利益90百万円を計上した一方で、配当金310百万円及び自己株式取得で125百万円を支出したことが減少要因となった。

経営指標を見ると、親会社所有者帰属持分比率は前期末の41.7%から41.5%に若干低下し、有利子負債比率は80.0%から81.4%に上昇した。今後の成長に向けた先行投資を実施しつつ、自己株式の取得を含めた株主還元についても積極的に実施していることが要因だ。ネットキャッシュ(現金及び現金同等物−有利子負債)は前期末の2,674百万円から1,846百万円と減少したものの、引き続きプラスで推移しており財務の健全性は維持されていると判断できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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