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NY株式:米国株式市場は続伸、金融不安が緩和

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ダウ平均は132.28ドル高の32,237.53ドル、ナスダックは36.56ポイント高の11,823.96で取引を終了した。

ドイツ銀行のデフォルト(債務不履行)保証料の上昇をきっかけとした欧州金融不安の再燃が米国内金融への懸念に波及し、下落スタート。その後、複数のアナリストがドイツ銀はクレディ・スイスと違い過去8四半期黒字を計上しており柔軟性があると楽観的なレポートを発表したため懸念が緩和、相場は上昇に転じた。終盤にかけて金融混乱は制御可能と注意深く楽観的な見方も広がり、上げ幅を拡大して終了。セクター別では不動産が上昇した一方で、半導体・同製造装置が下落した。

食品会社のゼネラル・ミルズ(GIS)は第3四半期決算で値上げが奏功し調整後の1株利益が予想を上回ったほか、23年通期の見通しを引き上げたため上昇。ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は来週に決算発表を控え、在庫や売り上げ改善が示されると期待した買いで上昇。ゲームソフト会社のアクティビジョン(ATVI)は英国当局がソフトウエア会社マイクロソフト(MSFT)による同社買収を巡る懸念を和らげたため上昇。マイクロソフトも上昇した。バイオのリジェネロン(REGN)はフランスの同業サノフィと共同開発したぜんそく治療薬「デュピクセント」が業績において次の大きなカタリストになり得るとアナリストが同社株の投資判断を引き上げ買われた。

イエレン財務長官は金融安定監視評議会(FSOC)の緊急会合を招集。会合後に発表した声明で、「一部銀行はストレス下にあるが、米銀システムは引き続き堅調で柔軟性がある」と表明した。

(Horiko Capital Management LLC)

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