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Web3普及を推進する『データのためのブロックチェーン』Flare network

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以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(ツイッター@crypto_russia / 以下、タ)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2023年3月28日に執筆

近年、日本の暗号資産取引所では新しいブロックチェーンプロジェクトが上場する事例が増えてきました。日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトは多くあります。今回は、今年1月に数年越しのトークン配布を完了した、分散型オラクルネットワークを持つEVMベースのレイヤー1クロスチェーンプラットフォーム、Flare networkのCEO兼Co-founder ヒューゴ・フィリオン氏(以下、ヒ)にインタビューの機会をいただきました。

タ「Flareが解決しようとしている、他のレイヤー1とは異なる問題とは何でしょうか?」
ヒ「ブロックチェーンは、より安全に取得可能なオンチェーンデータがあれば、より多くの有用性を提供できます。現在、ほとんどのDappsは利用可能なデータが限られているため制約を受け、多くの人々にとって関連性がありません。
特にインフラやアプリケーションは、日常の人間との関連性において十分な広がりを見せていません。10億人のユーザーを獲得するためには、人々の日常生活においてより大きな役割を果たすことができるDappsが必要なのです。
Flareの目標は、開発者が他のチェーンやインターネットから整合性の高い分散型データにアクセスしてDappsを構築するためのレイヤーを提供することで、ブロックチェーンをより有用なものにすることを支援することです。これにより、エンジニアは、Web2の機能やユーティリティをブロックチェーンエコシステムに安全に接続するアプリケーションを開発し、より現実的なユースケースやマネタイズモデルを創出することができるようになります。」

タ「これを実現するFlareの技術について説明していただけますか?」
ヒ「Flareは、EVMベースのレイヤー1ブロックチェーンです。ブロックチェーンにネイティブに組み込まれた2つのオラクルネットワーク、State ConnectorとFlare Time Series Oracle(FTSO)を持ち、より多くの種類の安全な分散型データを、ダップビルダーがオンチェーンで利用できるようにします。
State Connectorは、取引の有無やスポーツイベントの勝敗など、ネットワーク上の外部イベントデータを取得します。このデータは、Flare上のスマートコントラクトで安全、スケーラブル、かつ信頼性の高い形で使用することができます。Flareは、独立した認証プロバイダーのセットを使用して、クエリされた情報を取得します。State Connectorスマートコントラクトは、認証プロバイダーとその提出情報の間で適切なレベルのコンセンサスに達したかどうかを検証します。承認されると、データはFlareで使用できるようになります。
FTSOは、高度に分散化された時系列データフィードをネットワークに提供します。80以上の独立したデータプロバイダーが、暗号資産の価格ペアなどの外部時系列データを3分ごとに安全に取得し、Flareで利用できるようにしています。データプロバイダーは、ネットワークから正確な情報を提供するインセンティブを得ます。分散型データの提供が成功した場合に各データプロバイダーが受け取る報酬は、委任したすべてのトークン保有者に共有されます。これは、チェーンの安全性を確保する一環として、分散化とネットワーク参加を促進するのに役立つ有機的なメカニズムです。
これらのプロトコルを組み合わせることで、開発者はフルサービスのブロックチェーンスタックの一部として、他のチェーンやインターネットから高信頼性のデータに分散的にアクセスすることができます。これが、私たちが自分たちを『データのためのブロックチェーン』と称する理由です。」

タ「すでに提供されているいくつかのエコシステム・プロジェクトについて教えてください。」
ヒ「Pangolinは、Avalancheネットワークでその名を轟かせ、成功しているDEXです。Flareは、彼らがホームと呼ぶことを選んだ2番目のネットワークで、その後、Hederaでもローンチしています。
Uppercentは、EラーニングのためのNFTマーケットプレイスです。会員は、さまざまな経歴を持つUppercentの講師が制作する限定コースのアクセスパスを売買することができます。講師にはインフルエンサー、ビジネスやマインドセットのトップトレーナー、Forbes 30 under 30の起業家などがいます。
Sparklesは、NFTマーケットプレイスです。Sparklesは、オンチェーンIPライセンスを付けることで、NFT所有者のNFT知的財産権(IP)の問題にも取り組んでいます。
Metropolis Worldは、キュレーション型メタバースプラットフォームです。都市を手作業でデジタル空間に創り出し、すべてのオブジェクトがユニークな独立した芸術作品であるなど、そのデザイン的美学によって他のメタバースプラットフォームとは一線を画しています。」

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