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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米金利やフローを注視も利上げ休止を意識

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29日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米金利高や月末のフローで短期的にドル買いが強まる可能性があろう。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ休止への思惑が広がるなか、ドルへの買いは限定的となりそうだ。

前日発表された米消費者信頼感指数は予想外に堅調な内容となり、ドル買いが強まる場面もあった。ただ、欧州中銀(ECB)の引き締め継続を期待したユーロ買いが優勢となり、ユーロ・ドルは1.08ドル半ばに浮上、ドル・円は130円半ばから後半で上げ渋った。本日アジア市場は仲値にかけて国内勢によるドル買いが先行し、ドル・円は130円後半から131円台に強含み、ユーロ・ドルは1.08ドル台前半に弱含んでいる。

この後の海外市場は米金利の動向と月末のフローが手がかりとなり、方向感をつかみにくい展開。ドルへの買戻しが強まれば、対円で132円台浮上が期待される。ただ、欧米金融システムへの過度な不安は和らいでいるものの、バイデン米大統領は銀行危機について「まだ終わっていない」との認識。リスク回避の円買いは根強く、ドルの上値を抑える。また、FRBの引き締め後退の観測から、ドル買いは小幅にとどまるとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・2月住宅ローン承認件数(予想:4.13万件、1月:3.96万件)
・23:00 米・2月中古住宅販売成約指数(前月比予想:-3.0%、1月:+8.1%)
・23:00 バー米FRB副議長(銀行監督担当)証言(下院金融サービス委員会)
・02:00 米財務省・7年債入札

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