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SBSHD Research Memo(6):2025年12月期に売上高5,000億円、営業利益275億円を目指す(2)

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■SBSホールディングス<2384>の中期経営計画

2. 経営数値目標
2023年12月期に売上高4,570億円、営業利益275億円、営業利益率5.0%、2025年12月期に売上高5,000億円、営業利益275億円、営業利益率5.5%を数値目標に掲げている。3年間の年平均成長率(CAGR)は売上高で4.5%となる。2023年12月期は海上、航空運賃の反動減の影響で伸びはやや低いものの、2024年12月期より成長が加速する計画だ。自己資本比率については、収益拡大に伴い2025年12月期末に30.0%(2022年12月期末は23.7%)を目指す。

事業セグメント別では、主力の物流事業を中心にすべての事業が拡大する見通し。物流事業は、重点施策を推進することで売上高CAGR3.9%、営業利益CAGR10.7%を見込んでいる。セグメント利益率は2022年12月期の3.6%から2025年12月期には4.1%に上昇する見通し。主にPMI効果が顕在化するSBSリコーロジスティクスやSBS東芝ロジスティクス、古河物流などの向上を見込んでいる。「LT×IT」導入効果については、2025年12月期から顕在化する見通しだ。不動産事業は、物流施設の売却等により売上高CAGR23.8%、営業利益CAGR3.3%を見込んでいる。その他事業は、EC分野の拡大に伴いマーケティング事業が成長し、売上高CAGR4.3%、営業利益CAGR29.1%を計画している。

3年間の投資計画は総額980億円(M&A除く)と、直近3年間の実績(550億円)から1.8倍に増額する。内訳は経常投資160億円(直近3年間の実績は130億円)、戦略投資820億円(同420億円)で、物流施設の開発やLT×IT分野などへの投資を予定している。また、M&Aについても並行して検討しており、2030年12月期には売上高7,000億円を見据えている。投資資金としては自己資金や借入金のほか、物流施設の早期流動化で賄うことになりそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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