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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米FRBの引き締め期待もドル買い一服

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30日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ休止への思惑が弱まり、米金利高ならドル買い地合いに振れやすい。ただ、経済指標や当局者の発言でドル買い縮小の可能性もあろう。

前日の取引で過度な欧米金融不安や米景気減速懸念は後退し、安全通貨のドルと円が売られる展開となった。また、欧州中銀(ECB)による引き締め継続を期待したユーロ買いに振れ、ユーロ・ドルは1.0870ドル台に、ドル・円は132円90銭付近にそれぞれ上昇。ただ、本日アジア市場で米長期金利は持ち直し、ドルの買戻しが強まった。ドル・円は前週末の129円台からの上昇ピッチが速く、利益確定売りが上値を抑えた。

この後の海外市場は米金融政策への思惑が交錯しやすい。FEDウォッチによると、5月の次回連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ休止の予想は低下し、米金利高に振れればドル買いが入りやすい展開が見込まれる。ただ、今晩発表の国内総生産(GDP)で価格の伸びが鈍化すれば、ドル買いを抑制しよう。また、複数の連銀総裁による発言機会が予定され、引き締め継続に慎重な見解が示されれば、ドル売り要因となりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・3月景況感指数(予想:99.9、2月:99.7)
・21:00 独・3月消費者物価指数速報値(前年比予想:+7.3%、2月:+8.7%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:19.5万件、前回:19.1万件)
・21:30 米・10-12月期GDP確定値(前期比年率予想:+2.7%、改定値:+2.7%)
・22:00台 南ア中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き上げ予想)
・01:45 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演(バージニアCEO会合)
・01:45 コリンズ米ボストン連銀総裁講演(全米企業エコノミスト協会年次会合)
・02:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁対話集会参加

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