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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米引き締め継続に期待も利益確定売り

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31日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。今晩発表の米コアPCE価格指数が予想を上回れば、米引き締め継続を期待したドル買いが先行する見通し。ただ、133円台は利益確定売りが見込まれ、一段の上昇を抑制しよう。

前日の米1-3月期国内総生産(GDP)確定値は改定値から下方修正され、連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め方針を弱める材料に。一方、ドイツの予想外に堅調な消費者物価指数(CPI)を受け欧州中銀(ECB)の利上げ継続を期待したユーロ買いに振れ、ユーロ・ドルは1.0920ドル台に浮上、ドル・円は132円30銭台に軟化。本日アジア市場で仲値にかけてのドル買いが強まり、133円50銭付近に強含む場面もあった。

この後の海外市場は欧米金融政策が注視される。ECBは引き続き域内のインフレ抑止に前向きのため、ユーロ買いが続くだろう。他方、欧米金融不安が和らぐなか、FRBの利上げ休止観測は弱まりドル買いに振れやすい地合いとなりそうだ。また、今晩のコアPCE価格指数は前回から横ばいと予想されるものの、堅調な内容なら米金利高・ドル高が見込まれる。ただ、ドルは上昇ペースの速さから、利益確定売りが上値を抑えるとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・3月消費者物価指数速報値(前年比予想:+7.1%、2月:+8.5%)
・18:00 ユーロ圏・2月失業率(予想:6.6%、1月:6.7%)
・21:00 南ア・2月貿易収支(予想:-146億ランド、1月:-231億ランド)
・21:30 米・2月個人所得(前月比予想:+0.2%、1月:+0.6%)
・21:30 米・2月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.3%、1月:+1.8%)
・21:30 米・2月コアPCE価格指数(前年比予想:+4.7%、1月:+4.7%)
・22:45 米・3月シカゴ購買部協会景気指数(予想:43.0、2月:43.6)
・23:00 米・3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:63.3、速報値:63.4)
・24:00 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁講演(イタリア・フローレンス)
・04:05 ウィリアムズNY連銀総裁講演(金融政策と経済見通し)
・06:45 クック米FRB理事討論会参加(米経済と金融政策)

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