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NY株式:米国株式市場は続伸、インフレ鈍化を好感

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ダウ平均は415.12ドル高の33,274.15ドル、ナスダックは208.43ポイント高の12,221.91で取引を終了した。

連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているコアPCE価格指数が予想外に前月から伸びが鈍化したため、早期の利上げ停止を見込んだ買いが先行。その後も長期金利の低下がハイテク株を支援し、相場全体を押し上げた。主要株価指数は終日堅調に推移して終了。セクター別では自動車・自動車部品の上昇が目立った。

地銀のファースト・リパブリック(FRC)やパックウェスト(PACW)は金融混乱への懸念が緩和してそれぞれ上昇。検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)はアナリストが人工知能の可能性などを期待して投資判断を引き上げたことで上昇した。バーガーキングなどのファストフードレストランを運営するレストラン・ブランズ(QSR)も新最高経営責任者(CEO)が潜在的な事業転換を導くとの期待からアナリストが投資判断を引き上げたため買われた。保守派のソーシャルメディア、ランブル(RUM)やトゥルースソーシャルを運営する特別買収目的会社デジタル・ワールド・アクィジション(DWA)はトランプ前大統領がNY州大陪審に起訴されたことを受けてそれぞれ買われた。

一方、電気トラックメーカーのニコラ(NKLA)は割引価格での株式売り出しで資金調達する計画を発表し、大きく売られた。小型人工衛星の打ち上げを手掛けるヴァージンオービット(VORB)は事業停止や約9割の従業員削減計画を発表して大幅安となった。小売りチェーンのベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は3億ドル規模の株式売り出しが失敗した場合、破産保護申請が必要になると警告し下落した。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は18.52まで低下し、シリコンバレー銀破たん前の水準を回復した。

(Horiko Capital Management LLC)

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