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今週のマーケット展望「日経平均予想は30500円~31800円」マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)

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皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。

週明けの日経平均は大幅続伸で寄り付き、バブル後の高値をさらに更新しています。その背景をしっかりとチェックしておきましょう。

さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、5月29日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、『米国のバイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長は27日、連邦政府の債務上限の引き上げで基本合意した。複数の米メディアが報じた』と伝え、その影響について、『これで当面の大きなリスクが一歩後退した』としつつも、『完全にリスクがなくなったわけではない。まだこれから議会を通すプロセスが残っており、共和党の保守強硬派などの反対が根強く、議会通過も難航しそうだ。イエレン議長が「Xデー」としたデフォルト(債務不履行)期日まで残りの時間は少なく、綱渡りの状況がまだ続く』と警戒しています。

ただ、『とは言え、市場にはいったん、安堵が広がるだろう。週明けの東京市場は先週末の米国株市場の大幅高・円安進行に加えて、このニュースを好感して大幅続伸で始まりそうだ』と広木さんはコメントしており、今朝の日経平均は実際に大幅続伸で始まっています。

さらに『先週末のシカゴ日経平均先物は31500円で引けた』として、『東京市場で31500円の節目を越えて、どれだけ上値を終えるかが注目される』と言及しています。

しかしながら、『さすがに市場では過熱感も高まっている』ともしており、『先週金曜の東京市場でも半導体株高にけん引されて日経平均は上昇したがTOPIXは小幅安だ。もはや全面高という状況ではなくなっている。一部のハイテク銘柄主導の株高もそろそろ一服して良い頃合いだろう』と予測しています。

そんな中、『先週末に発表されたPCEコアデフレータ―が強かったこともあり、米国では利上げ継続の観測が高まっている』として、『金利上昇で米国株が崩れるシナリオを警戒したい。その意味でも強い経済指標の発表は要注意だ。週後半は月替わりして6月1日のISM、2日の雇用統計と重要指標の発表が続き、目が離せない』と注視を呼び掛けています。

なお、国内では『日経平均に代表される大型・主力株が好調に買いを集める一方、新興市場は軟調でマザーズ指数は下放れが顕著になってきた。仮に日経平均が上昇一服となれば、新興市場に資金が回帰するかどうかも注目したい』とした上で、『ただし、この相場は外国人主導ということを考えると、たとえ日経平均の上昇が止まったとしても、流動性の観点から小型・新興株に外国人の買いが向かうとは考えにくい』と見解を述べています。

最後に、日経平均の今週の予想レンジは『3万500円~3万1800円』としました。

参考にしてみてくださいね。

山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 山崎みほ
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