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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買い基調継続も利益確定売りに警戒

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30日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者のタカ派的な見解が相次ぎ、ドル買い基調は継続。ただ、昨年11月以来の140円台に浮上し、利益確定売りがドルの一段の上昇を抑制する可能性があう。

前日はNY休場のため動意は薄く、全般的に持ち高調整による売り買いにとどまった。独長期金利の大幅低下でユーロ売りに振れ、ユーロ・ドルは1.07ドル付近に軟化、ドル・円は140円前半で小幅高。ユーロ・円は下押しされながらもドル・円に追随し、150円台を維持している。本日アジア市場で日経平均株価の軟調地合いで円売りは後退し、主要通貨は弱含む場面も。ただ、ドル・円はおおむね140円台に定着し下値の堅さが目立つ。

この後の海外市場はドルの強さを見極める展開。債務上限問題はホワイトハウスと議会の協議が最終合意に達し、明日にかけての下院での採決が期待されリスクオンのムードが広がりやすい。一方、26日に発表された米コアPCE価格指数はFRBの金融引き締め政策を後押しする堅調な内容となり、引き続きドルは売りづらい。ただ、今晩消費者信頼感指数は前回から伸びが鈍化するとみられ、利益確定売りがドルの一段の上昇を抑制するとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・4月マネーサプライM3(前年比予想:+2.0%、3月:+2.5%)
・18:00 ユーロ圏・5月景況感指数(予想:98.8、4月:99.3)
・21:30 カナダ・1-3月期経常収支(予想:-102.2億加ドル、10-12月期:-106.4億加ドル)
・22:00 米・3月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.2%、2月:+0.5%)
・22:00 米・3月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:-1.70%、2月:+0.36%)
・23:00 米・5月消費者信頼感指数(予想:99.0、4月:101.3)
・23:30 米・5月ダラス連銀製造業活動指数(予想:-18.0、4月:-23.4)
・02:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁インタビュー(全米企業エコノミスト協会)
・04:00 米下院規則委員会が債務上限関連法案を審議

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