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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、ドルに下押し圧力も引き締め観測で売りづらい

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31日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米債務上限関連法案が下院で否決されれば、リスクオフの円買いがドルを下押しする見通し。ただ、与野党協議の再開のほか金融引き締め継続などへの思惑から、ドルは売りづらい面もある。

足元で発表された米インフレ指標で高止まりは顕著だが、前日は長期金利の低下を背景にドル売りが先行。また、米債務上限問題でホワイトハウスと議会は基本合意に達しているものの、安全通貨の円が選好され、ユーロ・ドルは1.0740ドル台を回復、ドル・円は139円50銭台に値を下げた。本日アジア市場で前日までのリスク選好ムードは後退し、日経平均株価の大幅安を嫌気した円買いが先行し、ドル・円は139円後半を中心にもみ合った。

この後の海外市場は米債務上限関連法案の下院での審議が注目される。共和党保守強硬派により否決される可能性もあり、リスクオフのムードが広がりやすい。もっとも「Xデー」は予め延期されており、期間内の法案通過が期待され米金利安・ドル安は限定的となりそうだ。一方、今晩発表のJOLT求人は前回から低下の見通し。ただ、FRBはインフレ抑止に前向きな政策スタンスを崩しておらず、引き締め長期化観測によりドルは売りづらいだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 欧州中央銀行(ECB)金融安定報告
・21:00 独・5月消費者物価指数速報値(前年比予想:+6.5%、4月:+7.2%)
・21:00 南ア・4月貿易収支(予想:+5億ランド、3月:+69億ランド)
・21:30 カナダ・1-3月期GDP(前期比年率予想:+2.5%、10-12月期:0.0%)
・21:50 米ボストン連銀総裁・ボウマンFRB理事開会あいさつ(Fedイベント)
・22:45 米・5月シカゴ購買部協会景気指数(予想:47.2、4月:48.6)
・23:00 米・4月JOLT求人件数(予想:943.9万件、3月:959.0万件)
・01:20 コリンズ米ボストン連銀総裁閉会あいさつ
・01:30 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁対話集会参加(マクロ経済関連)
・02:30 ジェファーソン米FRB理事講演(金融安定と米国経済)
・03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・米下院本会議で債務上限関連法案を採決予定

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