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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米引き締め休止観測も経済指標にらみ

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1日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め休止の思惑から、ドル売り先行の見通し。ただ、米経済指標が堅調なら下げは限定的に。米債務上限関連法案の下院可決で円売りも見込まれる。

前日発表された米JOLT求人件数は予想を上回り、FRBによる引き締め方針を後押しする内容に。長期金利の上昇を背景にドル買いが先行し、ユーロ・ドルは1.0630ドル台に軟化、ドル・円は140円30銭まで上昇。その後、FRB当局者から利上げ休止に言及したことでドル売りが強まった。一方、米債務上限関連法案の下院での可決を受け、本日アジア市場はリスク選好の円売りが主要通貨を押し上げ、ドル・円は138円台から139円台に戻した。

この後の海外市場は今月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定を見極める展開。フィラデルフィア連銀総裁は利上げ見送りを支持するとしたほか、FRB理事は利上げを休止しても引き締め終了を意味しないと述べた。複数の当局者が引き締め一服を示唆したことから、目先はドル売りに振れやすい地合いが見込まれる。ただ、市場は経済指標が堅調なら引き締め継続とみており、ドルの下げは限定的。債務上限問題の解決で円売りも続くとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・5月製造業PMI改定値(予想:44.6、速報値:44.6)
・17:30 英・5月製造業PMI改定値(予想:46.9、速報値:46.9)
・17:30 英・4月住宅ローン承認件数(予想:5.35万件、3月:5.20万件)
・18:00 ユーロ圏・5月消費者物価指数速報値(前年比予想:+6.3%、4月:+7.0%)
・18:00 ユーロ圏・4月失業率(予想:6.5%、3月:6.5%)
・20:30 欧州中央銀行(ECB)5月理事会議事要旨
・21:15 米・5月ADP雇用統計(予想:+17.0万人、4月:+29.6万人)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.5万件、前回:22.9万件)
・21:30 米・1-3月期非農業部門労働生産性改定値(前期比年率予想:-2.5%、速報値:-2.7%)
・22:45 米・5月製造業PMI改定値(予想:48.5、速報値:48.5)
・23:00 米・5月ISM製造業景況指数(予想:47.0、4月:47.1)
・23:00 米・4月建設支出(前月比予想:+0.2%、3月:+0.3%)
・02:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁オンライン講演(経済見通し)

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