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米エヌビディアなどハイテク株主導での上昇が支援材料

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 2日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。1日の米国市場はNYダウが153ドル高、ナスダックは165ポイント高だった。5月のADP雇用統計が市場予想を上回る伸びを見せ、週次失業保険申請件数も市場予想ほど増えなかったことを受けて、金融引き締めが長引くとの観測も相場の重石となった。ただし、民主党のシューマー院内総務が上院での採決を急ぐ姿勢を見せると、債務上限問題への警戒感が一段と和らぎ、ハイテク株の買戻しが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比250円高の31400円。円相場は1ドル138円70銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行の展開から始まりそうだ。日経平均は前日の31000円割れからの押し目買い意欲の強さが確認され、ショートカバーに向かわせた。225先物はナイトセッションで買い先行となり、31180円まで上げ幅を縮める場面も見られたが、終盤にかけての強い値動きによって一時31440円まで買われた。ボリンジャーバンドの+1σ水準からのリバウンドによって+2σとのレンジを継続。オプション権利行使価格の31500円が射程に入ってくるなか、一段とショートカバーに向かわせよう。

 米国では雇用統計の発表を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられる可能性はある。ただし、こう着ながらも底堅い値動きを継続するようだと、押し目待ち狙いの買い方によってはエントリータイミングを切り上げてくる流れはありそうだ。また、米国ではエヌビディアなどハイテク株主導で上昇していることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する格好になりそうだ。

 物色としてはハイテク株のほか、生成AI関連へは資金が向かいやすいだろう。また、ANYCOLOR<5032>はグロース市場からプライム市場への上場変更が承認されたと発表しており、個人主体の思惑買いが強まりそうだ。日経平均の先高期待が継続するなか、相対的に出遅れている中小型株への見直し買いも広がりをみせてくるだろう。
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