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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米引き締め休止に思惑も円売りが下支え

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2日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米雇用統計は良好な内容となっても、連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ休止の思惑でドル買いは限定的。一方、債務上限関連法案の成立が見込まれ、リスク選好の円売りがドルを支える。

米債務上限関連法案は下院で可決後、上院でも可決の見通しとなり、前日の取引でリスク選好ムードにより円売りが先行。一方、米ISM製造業景況指数の低調な内容では引き締め見送りの観測を後押ししドル売りが強まった。ユーロ・ドルは1.0780ドル台に強含み、ドル・円は138円40銭台に値を下げた。本日アジア市場もおおむねその流れが受け継がれ、日経平均株価や上海総合指数などの堅調地合いを背景に円売りが主要通貨を支えた。

この後の海外市場は米雇用統計発表後の金利動向が手がかり。今月の連邦公開市場委員会(FOMC)に向けFRB当局者から利上げ休止を示唆する見解が相次ぎ、1日は金利安・ドル安に振れた。今晩は失業率が小幅上昇、非農業部門雇用者数は減少、平均時給は前年比で横ばいと全般的に良好な内容が予想されるが、政策の不透明感でドル買いは慎重になりやすい。一方、債務上限問題は債務不履行(デフォルト)回避の見方から円売りが続きそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・5月非農業部門雇用者数(予想:+19.5万人、4月:+25.3万人)
・21:30 米・5月失業率(予想:3.5%、4月:3.4%)
・21:30 米・5月平均時給(前年比予想:+4.4%、4月:+4.4%)

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