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ユーロ週間見通し:底堅い動きか、ECBの追加利上げを織り込む値動きに

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■弱含み、米追加利上げの可能性残る

今週のユーロ・ドルは弱含み。ドイツやユーロ圏の5月消費者物価指数速報値の予想以上の伸び鈍化を受けて、欧州中央銀行(ECB)の追加利上げ観測が後退し、ユーロ売りが優勢となった。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ停止観測が浮上し、ユーロ買い・ドル売りが優勢となったが、米5月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ったことから、ユーロ買い・米ドル売りは縮小した。取引レンジ:1.0635ドル-1.0779ドル。

「底堅い値動きか、ECBはタカ派姿勢堅持

来週のユーロ・ドルは底堅い値動きか。ユーロ圏消費者物価指数の伸びは鈍化したが、欧州中央銀行(ECB)による追加利上げ観測は後退していない。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を今月中旬に控え、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ停止の思惑が広がっているが、米経済指標が市場予想を下回った場合、ユーロ買い・ドル売りに振れやすい。

予想レンジ:1.0600ドル-1.0900ドル

■弱含み、リスク回避のユーロ売りは縮小

今週のユーロ・円は弱含み。米連邦政府の債務上限に関する法案可決を期待してリスク選好的なユーロ買い・円売りが観測された。日本政府・日本銀行が臨時会合を開催したことでリスク選好的なユーロ買いは縮小したが、米連邦政府の債務上限に関する法案が上下両院で可決されたことから、リスク回避のユーロ売り・円買いは週末前に縮小。週末前に米ドル安・円高の進行が一服したこともユーロ売り・円買いを抑制する一因となった。取引レンジ:148円59銭-151円07銭。

■底堅い動きか、ECBの追加利上げを織り込む値動きに

来週のユーロ・円は底堅い値動きか。ユーロ圏消費者物価指数はコア指数を含めインフレ鎮静化が示されたが、欧州中央銀行(ECB)当局者のタカ派姿勢でユーロ買いが入りやすい地合い。一方、日本銀行は金融緩和を当面継続する方針を緩めず、日欧金利差によりユーロ・円は下げづらい展開が続く。相関性の高いドル・円も水準を切り上げており、ユーロをサポートしよう。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・6日:4月小売売上高(3月:前月比-1.2%)

予想レンジ:148円00銭-152円00銭

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