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ハイテク利食いに対して出遅れセクターへの物色に

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 8日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発の動きが意識されるものの、こう着感の強い相場展開になりそうだ。7日の米国市場はNYダウが91ドル高、ナスダックは171ポイント安とまちまちだった。目新しい材料がないなか、出遅れ感のあった景気敏感株の買いが目立った。一方、マイクロソフトやアップルなど大型ハイテク株の下落が重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比15円高の31885円。円相場は1ドル140円00銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32090円まで買われる場面も見られたが買いは続かず、日中終値水準でのこう着だった。日経平均は前日の大幅な下げで節目の32000円を割り込んだことから、いったんは自律反発狙いの買いは意識されるだろうが、積極的なリバウンド狙いは期待しづらいところ。もっとも、ボリンジャーバンドの+2σを上回ってきたことから過熱感が警戒されていたこともあり、結果的には一気に過熱を冷ました格好だろう。

 自律反発も32000円辺りでの上値の重さが意識されるようだと、短期的に売り仕掛け的な動きが入りやすく、直近で空けたマド埋めとなるボリンジャーバンドの+1σ辺りまでの調整は想定しておきたい。ただし、32000円割れ水準での押し目買い意欲の強さは意識されやすく、出遅れている海外投資家においては押し目狙いのタイミングになりそうだ。SQを前に積極的な売買は考えづらいが、短期的に売りを仕掛けてくる局面においては、その後のリバランスを狙った押し目買いスタンス。

 物色の流れとしては米国の動きを引き継ぐ格好から、ハイテク株へは利食いが入りやすい反面、景気敏感株での出遅れ修正に向かわせやすい。為替市場では1ドル140円台と円安傾向を見せていることもあり、輸出関連などへの買いも意識されそうだ。その他、日経平均がこう着感を強めるなか、相対的に出遅れている中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きなどもみられそうだ。生成AIや水素などのテーマ性のある銘柄での値幅取り狙いに向かわせよう。
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