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NY株式:米国株式市場は上昇、労働市場の軟化でハイテク株に買い戻し

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ダウ平均は168.59ドル高の33,833.61ドル、ナスダックは133.63ポイント高の13,238.52で取引を終了した。

朝方発表された経済指標が労働市場の軟化を示したことで、連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め長期化への懸念が和らぎ、寄り付き後は上昇。新規失業保険申請件数が急増し、2021年10月以来の高水準となった。長期金利が低下しハイテク株に買い戻しの動きが見られたほか、中小型株に買いが入り相場を支えた。来週に連邦公開市場委員会(FOMC)や物価関連指標の発表を控え動きづらい展開が続いているが、主要株価指数は終日堅調に推移した。セクター別では、自動車・自動車部品が大幅上昇。半導体・同製造装置や小売りが上昇した一方、耐久消費財・アパレルや不動産、エネルギーが下げた。

オンライン小売りのアマゾン・ドット・コム(AMZN)は目標株価の引き上げなどを受けて上昇。オンライン中古車販売プラットフォームを運営するカーバナ(CVNA)は第2四半期に業績が改善するとの見通しを示し大幅高。メディアのワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(WBD)は続伸、傘下のテレビ局CNNのトップを務めるクリス・リクトCEOの退任が引き続き好感された。ソフトウエアメーカーのアドビ(ADBE)は画像生成AI「Firefly(ファイアフライ)」のサブスクリプションサービスを開始すると発表し上昇。

一方、ゲーム販売のゲームストップ(GME)は前日引け後にマット・ファーロングCEOの解雇を発表、四半期決算では売上高が市場予想に届かなかったことで大幅安。宝石や腕時計の小売り、シグネット・ジュエラーズ(SIG)は下落、経済環境が消費者心理の重しになっているとして通期の見通しを引き下げた。カジノを運営するウィン・リゾーツ(WYNN)やラスベガスサンズ(LVS)は投資判断の引き下げを受けて売られた。

自動車メーカーのゼネラル・モーターズは、同社の電気自動車(EV)がテスラの充電設備を利用できるよう協定を結んだと発表し、時間外で上昇している。フォード・モーターも5月に同様の協定を結んだと明らかにしている。

(Horiko Capital Management LLC)

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