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PBシステムズ Research Memo(6):上期は主力事業が苦戦、コスト前倒し計上等もあり会社計画に対し進捗遅れ

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■業績動向

1. 2023年9月期上期の業績動向
ピー・ビーシステムズ<4447>の2023年9月期上期の業績は、売上高は前年同期比19.5%減の908百万円、営業損失は55百万円(前年同期は137百万円の利益)、経常損失は60百万円(同138百万円の利益)、四半期純損失は42百万円(同96百万円の利益)で着地した。売上高1,140百万円、営業利益90百万円の上期計画に対して、売上高ベースでは20.3%減、営業利益ベースでは差額約145百万円と大幅なビハインドとなっているため、上期実績のみの評価という観点からはネガティブな印象は避けられない。こうした状況の大部分を占める要因は、2022年9月期から主力のセキュアクラウドシステム事業において継続している高難易度の特定案件がさらに長期化したという点に尽きる。損益面でも、特定案件に関連して下期に見込まれる売上原価の増加額をこの段階で織り込んだことにより、受注損失引当金を49百万円計上したことが計画比での進捗遅れの一因だ。その結果、売上総利益率(粗利率)は前期の29.9%から18.0%と11.9ポイントの低下となっている(同引当金分を差し引くと23.4%)。一方、前年同期からやや上昇している販管費率については、注力施策の1つである人材獲得に絡んだコスト増もあるため、こちらは過度にネガティブ視する必要性は低いと弊社では見ている。

なお、2023年9月期は、会社の方向性として2022年9月期に掲げていた「売上高計上の前倒し」の動きについていったん後退し、そもそも下期偏重の計画になっている点は前提として改めて理解しておきたい(同社業績に関しては第2四半期及び第4四半期に偏重傾向があった)。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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