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Mimaki Research Memo(8):市場別はTA市場向け、エリア別は日本とアジアが好調だった

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■ミマキエンジニアリング<6638>の業績動向

2. 市場別・エリア別の売上高動向
市場別では、SG市場向けの売上高が29,581百万円(前期比4.0%増)となった。本体製品は「UCJV330シリーズ」などUVインクモデルやフラグシップモデルの販売が増加したものの、前下期にバックオーダー解消に伴って販売が拡大した欧州や北米では、既存モデルを中心に販売が減少した。一方、インクの販売が堅調に推移、為替のプラス影響もあって増収となった。IP市場向けの売上高は20,036百万円(同0.5%減)となった。本体は、新製品の販売が大きく伸長した2023年3月期との比較では減少したものの高水準を維持した。一方、インクの販売が好調に推移し、為替のプラス影響もあって2023年3月期並みの売上高を維持した。

TA市場向けの売上高は9,471百万円(同43.2%増)となった。本体は、2023年3月期に投入したDTF機「TxF150-75」の販売が、他社にない安心・安定稼働が受けて先進国を中心に好調に推移した。アパレル生産は衰退したもののプリントTシャツに対する需要が大きい米国などのエリアで非常にニーズが強く、生産が追いつかない状況のようだ。また、同じく2023年3月期に販売開始した高速昇華転写モデルも着実に立ち上がった。加えてインクの販売も堅調に推移し、大幅な増収となった。FA事業の売上高は4,533百万円(同2.5%減)となった。基板実装装置や半導体製造装置の販売は増加したものの、台湾の特定顧客向け基板検査装置の販売が減少、2023年3月期が好調だったFA装置や金属加工の販売も減少した。その他の売上高は12,009百万円(同11.6%増)となったが、全般的な売上増に伴って保守部品や仕入れ品が順調に伸びた。

エリア別では、日本の売上高は21,074百万円(前期比7.5%増)となった。日本では、製品本体はSG市場向けでフラグシップモデル「UCJV330シリーズ」、IP市場向けで小型FB(フラットベッド)モデル「UJF-6042MkII e」、TA市場向けで新製品「TxF150-75」を中心に順調に販売を伸ばした。インクはSG市場向けが伸び悩んだ一方で、IP市場向け、TA市場向けの販売が好調に推移した。FA事業では基板実装装置や半導体製造装置の販売が伸長した。北米の売上高は15,566百万円(同6.7%増/現地通貨ベース0.1%減)となった。北米では、個人消費を中心に堅調な景気拡大が続くなか、TA市場向けの販売が新製品「TxF150-75」やフラグシップモデル「TS330-1600」が好調で大幅に伸長した。SG市場向け、IP市場向けでは、2023年3月期好調の反動で本体の販売が伸び悩んだものの、第2四半期以降は増収に転じたようだ。インクの販売は好調に推移した。

欧州では、景気要因から各国の設備投資意欲が弱く、為替のプラス影響はあったものの、売上高17,916百万円(同1.4%減/現地通貨ベース11.4%減)となった。TA市場向けで新製品を中心に大幅に販売が増加した一方で、2023年3月期の売上高水準の反動もあってSG市場向け、IP市場向けともに販売が減少した。国別ではポルトガル、フランス、ポーランドなどが好調だったものの、イタリア、英国、トルコなどで販売が減少した。それでも、第4四半期には現地通貨ベースで若干の減収にまで回復、為替のプラス影響を考慮すると大幅な増収に転じている。アジア・オセアニアの売上高は12,860百万円(同7.3%増)となった。アジア・オセアニアでは、オーストラリアやタイなどで販売が減少したものの、ゼロコロナから回復してきた中国での販売が大幅に伸びた。またインド、インドネシア、フィリピンなどが販売好調だったことから、SG、IP、TAの各市場向けともに販売が伸長した。2023年3月期の販売が好調だったFA事業は台湾の特定顧客向け販売が減少した。その他の売上高は8,214百万円(同31.3%増)となったが、中南米がブラジルやメキシコを中心に販売が増加して大幅な増収、中東・アフリカも増収となったようだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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