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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレ指標にらみも日銀政策を意識

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11日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。今晩発表の米インフレ指標が想定ほど悪化しなければ、大幅利下げ観測は後退しドル買い優勢の見通し。ただ、日銀の目先の金融正常化をにらみ、円売りは抑制されそうだ。

前日の取引は11日発表の米消費者物価指数(CPI)を前に、連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利の引き下げ幅を見極める展開となった。ユーロ・ドルは1.1010ドル台に下落後は下げ渋り、ドル・円は142円前半でもみ合い。本日アジア市場で日銀副総裁の見解で金融正常化に思惑が広がり、円買い優勢に。また、日経平均株価の下げ幅拡大が円買いを支援し、ドル・円は141円前半と年明け以来の安値圏に下げた。

この後の海外市場は日米政策方針を注視。今晩のCPIは前年比+2.6%と前回の+2.9%から鈍化、コア指数は+3.2%から横ばいの見通し。想定を上回る内容なら連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利下げ観測は後退し、ドル買い優勢に。ただ、日銀の追加利上げ観測は根強く、円買いがドルの上昇を抑える。一方、原油相場の弱含みに伴い、クロス円もドル・円を下押し。なお、米大統領選の候補者討論会の影響は限定的とみる。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・8月消費者物価指数(前年比予想:+2.5%、7月:+2.9%)
・02:00 米財務省・10年債入札

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