■株主還元策
ケアネット<2150>は株主への利益還元を重要政策の1つと認識しており、適時配当を実施している。各期の経営成績と事業への投資に備えるための内部留保の充実や配当利回りを勘案しながら、安定配当を基本に決定する方針である。2024年12月期は1株当たり12.0円(配当性向35.7%)の配当を予定しており、収益成長による企業価値の向上と配当金の継続により株主に報いる方針を明確に示している。ROEについても、増収増益基調を継続することで向上を目指す。また株主優待制度として、権利付与基準を満たす株主に対して「CareNeTVプレミアム」の無料視聴権を進呈している。
自己株式取得については、資本効率向上等による企業価値向上策の1つとして今後も検討していく。2024年8月13日に自己株式の取得を発表し、株式取得価額総額1,000百万円を上限として2024年8月14日から2024年12月23日の期間で実施する。同社は新中期経営ビジョンで成長方針を明確に打ち出し、安定配当を継続していることから、中長期的な株価向上に対する蓋然性は高いと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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