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日銀結果判明前に買い戻しの動きが強まる

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 20日の日本株市場は、買い先行で始まった後はこう着感が強まる場面もありそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうだ。19日の米国市場はNYダウが522ドル高、ナスダックは440ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)は、18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げを決定した。先回り的な動きも強かったこともあり、昨日は利益確定の売りが優勢となったが、大幅利下げによって改めてソフトランディング期待が高まった。

 また、新規失業保険申請件数が4カ月ぶり低水準となり労働市場の減速懸念が後退したことも材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比640円高の37530円。円相場は1ドル142円50銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで、37200円辺りで推移していた25日、200日線を突破し、一時37700円まで買われた。これにより朝方はインデックスに絡んだ買いが集中することから、日経平均株価においても25日、200日線を突破してくるだろう。次のターゲットとして75日線が位置する38310円辺りが意識されてくる。また、4日の下落局面で空けたマド(38080円-38581円)埋めを意識したセンチメントに向かわせそうだ。

 3連休前で積極的な売買は手控えられやすいものの、日銀の金融政策決定会合では前回の利上げが波乱展開のトリガーになったこともあり、2会合連続での利上げの可能性は低い。結果判明後のアク抜けが意識されやすいなかでは、早い段階で売り方の買い戻しの動きが強まることが見込まれる。そのため、先物市場ではショートカバーを誘う動きも強まる可能性があるため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの資金流入が強まることが期待される。

 買い一巡後は日銀会合待ちからこう着感が強まる局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。日経平均株価はマドを空けての上昇から25日、200日線を突破してくると考えられるが、膠着において両線が支持線として機能するようだと、センチメントを明るくさせそうだ。また、昨日はグロース250が3%超の上昇となった。抵抗線として意識されている200日線を窺う展開が見込まれるなか、個人主体の中小型株物色も活発になりそうだ。
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