20日の米国長期債相場は弱含み。報道によると米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、「今後数カ月にわたり利下げ余地が存在し、11月と12月の会合で0.25ポイントの利下げが想定できる」との認識を示した。ただ、「インフレ指標が軟化すれば0.5ポイント利下げもあり得る」と述べた。年内に0.50ポイント以上の追加利下げが実施される確率は高いとみられている。イールドカーブはスティープニング気配。
CMEのFedWatchツールによると、20日時点で11月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.50-4.75%となる確率は50%程度。12月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.00-4.25%以下となる確率は74%程度。10年債利回りは3.711%近辺で取引を開始し、一時3.700%近辺まで低下したが、米国市場の中盤にかけて3.762%近辺まで上昇し、取引終了時点にかけて3.741%近辺で推移。
イールドカーブはスティープニング気配。2年-10年は15.20bp近辺、2-30年は49.50bp近辺で引けた。2年債利回りは3.59%(前日比:+1bp)、10年債利回りは3.74%(前日比+3bp)、30年債利回りは、4.08%(前日比:+3bp)で取引を終えた。
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