米国株式市場は続伸。ダウ平均は201.36ドル高の43,065.22ドル、ナスダックは159.75ポイント高の18,502.69で取引を終了した。
小幅利下げ観測を受けた売りと、中国政府による追加財政策を背景とした需要回復期待を受けた買いが交錯し、寄り付き後、まちまち。その後、主要企業決算への期待が後押しし、相場は上昇した。さらに、半導体エヌビディア(NVDA)の上昇がナスダックを押し上げ、終盤にかけ、上げ幅を拡大。ダウは連日で過去最高値を更新し、終了した。セクター別では、半導体・同製造装置が上昇した一方で、エネルギーが小幅下落。
携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)は週末に公開されたポッドキャストでのインタビューで、ファン最高経営責任者(CEO)が人工知能(AI)インフラは「まだ初期段階」との楽観的見解を示し、上昇した。衛星放送会社のシリウスXMホールディングス(SIRI)は著名投資家バフェット氏が運営する保険のバークシャー・ハサウェイ(BRK)が同社株保有を増やしたことが当局への報告で明らかになり、上昇。
検索グーグルを運営するアルファベット(GOOG)はAI用の電力獲得のため第4世代原子炉の開発を進める新興エンジニアリング企業ケイロス・パワーとの提携が好感され、上昇した。航空機メーカーのボーイング(BA)は全従業員の1%を削減、さらに、開発中の新型機の納入を延期する計画が嫌気され、下落。重機メーカーのキャタピラー(CAT)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。アパレルのVF(VF)は、アナリストが小売りセクターの投資判断を引下げ、下落。
化粧品メーカーのコティ(COTY)は取引終了後に発表された第1四半期暫定決算で売り上げが弱く、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
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