■NY株式:NYダウは288ドル高、雇用統計受け利下げ期待強まる
米国株式市場は反発。ダウ平均は288.73ドル高の42,052.19ドル、ナスダックは144.77ポイント高の18,239.92で取引を終了した。
雇用統計を受けた利下げ期待に買われ寄り付き後、上昇。良好な企業決算を好感した買いや月初で新たな資金が流入したことも支援し、相場は続伸した。長期金利が上昇したもののオンライン小売のアマゾン(AMZN)や半導体インテル(INTC)の上昇が支援し、ナスダックも終日堅調に推移し終了。セクター別では、小売、半導体・同製造装置が上昇した一方、公益事業が下落した。
半導体インテル(INTC)は昨日引け後に発表した四半期決算で、第4四半期の売上高見通しが市場予想を上回り、上昇。レンタルカー会社のエイビス・バジェット・グループ(CAR)は第3四半期決算で、年末の強い需要見通しを示し、買われた。ケーブルテレビ会社のチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)は第3四半期決算で住宅向けモバイルサービス事業やインターネットサービス事業が好調で、増収増益を発表し上昇。不動産仲介サービスのRE/MAXホールディングス(RMAX)は四半期決算の内容が予想を下回り、下落した。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は21.16まで低下した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米雇用統計は予想下振れも長期金利上昇を受けてドル反発
1日のニューヨーク外為市場でドル・円は151円80銭へ下落後、153円09銭まで上昇し、152円98銭で引けた。米10月雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回り2020年来で最低の伸びにとどまったほか前2カ月間の雇用も下方修正された結果を受けて、追加利下げ観測が強まり、債券利回り低下に連れドル売りに拍車がかかった。その後、10月製造業PMI改定値が予想外に上方修正されたほか10月ISM製造業景況指数の支払価格が大幅上昇、また、来週の大統領選挙をにらみ長期金利が上昇に転じ、ドルの買戻しが強まった。リスク選好の円売りも強まった。
ユーロ・ドルは1.0905ドルまで上昇後、1.0832ドルまで下落し、1.0835ドルで引けた。ユーロ・円は、166円11銭まで上昇後、165円35銭まで下落。ポンド・ドルは1.2916ドルから1.2980ドルのレンジで上下に振れた。ドル・スイスは0.8640フランへ下落後、0.8711フランまで上昇した。
■NY原油:小幅高、利食い売りで上げ幅縮小
NYMEX原油12月限終値:69.49 ↑0.23
1日のNY原油先物12月限は小幅高。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+0.23ドル(+0.33%)の69.49ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは69.32ドル-71.45ドル。ロンドン市場の序盤にかけて71.45ドルまで買われたが、米国市場で利食い売りが強まり、通常取引終了後の時間外取引で69.32ドルまで下落。イランによるイスラエル攻撃の可能性は残されているが、過度な供給不安は和らいでおり、週末前でポジション調整的な売りが入ったようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 41.76ドル -0.06ドル(-0.14%)
モルガン・スタンレー(MS) 116.85ドル +0.60ドル(+0.51%)
ゴールドマン・サックス(GS)519.35ドル +1.56ドル(+0.30%)
インテル(INTC) 23.20ドル +1.68ドル(+7.80%)
アップル(AAPL) 222.91ドル -3.00ドル(-1.32%)
アルファベット(GOOG) 172.65ドル -0.04ドル(-0.02%)
メタ(META) 567.16ドル -0.42ドル(-0.07%)
キャタピラー(CAT) 379.63ドル +3.43ドル(+0.91%)
アルコア(AA) 40.57ドル +0.48ドル(+1.19%)
ウォルマート(WMT) 82.19ドル +0.24ドル(+0.29%)
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