先週末の米国市場のダウ平均は259.65ドル高の43988.99ドル、ナスダックは17.32pt高の19286.78ptで取引を終了した。次期大統領に選出されたトランプ氏の成長優先する政策を期待した買いが一段と強まり、寄り付き後、上昇。さらに、ミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ると、成長期待に相場は上昇した。長期金利の低下も支援し、相場は過去最高値を更新した。
堅調に推移した米株市場を横目に、本日の日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする形からやや売りが先行して始まった。SOX指数の下落を受けて、東京市場でも半導体関連が冴えない動きとなることが見込まれていたが、比較的底堅い動きとなっており、日経平均は前日終値水準でのもみ合いに。ただ、決算発表がピークを迎えるなかで積極的に動きにくいなか、心理的節目の4万円を前に利益確定や戻り待ちの売りが優勢で上値の重い展開が続いた。
大引けの日経平均は前日比32.95円高(+0.08%)の39533.32円となった。東証プライム市場の売買高は20億2618万株。売買代金は4兆2256億円。業種別では、非鉄金属、ゴム、倉庫・運輸、その他製品、空運などが上昇した一方、化学、石油・石炭、鉄鋼、その他金融、食料品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は42.4%、対して値下がり銘柄は55.2%となっている。
日経平均採用銘柄では、フジクラ<5803>、古河電工<5801>、ディー・エヌ・エー<2432>、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>などが上昇。日経平均採用以外では、上期は営業増益確保で通期予想上方修正したスターティアH<3393>や業績上方修正や高水準の自社株買いを発表した京阪HD<9045>などが急騰、高砂香料<4914>、アイ・ピー・エス<4390>、古河電工<5801>などが値上がり率上位となった。
一方、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>、ソシオネクスト<6526>などの半導体関連株のほか、川崎重工<7012>、日本製鋼所<5631>、日立建機<6305>、オムロン<6645>などが下落した。日経平均採用以外では、今期ガイダンスは期待値に届かなかったプラスアルファ<4071>や今期の連続減益ガイダンスをマイナス視された浜松ホトニクス<6965>が急落。ほか、アンビスホールディングス<7071>、artience<4634>、レオパレス21<8848>などが値下がり率上位となった。
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