米国株式市場はまちまち。ダウ平均は47.21ドル高の43,958.19ドル、ナスダックは50.66ポイント安の19,230.74で取引を終了した。
10月消費者物価指数(CPI)が予想に一致したため安心感に買いが先行し、堅調に寄り付いた。同時に、CPIを受け12月連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ観測が強まったため相場は続伸。ダウは終日堅調に推移したが、ナスダックは終盤にかけ失速し下落に転じ、終了した。セクター別では、小売やエネルギーが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落。
電気自動車メーカーのリビアン(RIVN)はドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)がソフトウエアで提携を計画している同社への出資を拡大する計画を明らかにし、上昇。地中海料理ファーストカジュアルレストラン運営のCAVA(CAVA)は3四半期連続で通期見通しを引き上げたことが好感され、上昇。
ケーブルテレビ会社のチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)は同業リバティ・ブロードバンド買収で合意したと発表し、上昇。格安航空会社のスピリット(SAVE)は同業のフロンティア・グループ・ホールディングス(ULCC)との合併計画が失敗したのち、破産法申請の準備をしているとの報道受け、大幅安。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は人工知能(AI)半導体開発に資源集中を目指し世界従業員4%削減計画を発表し、下落。サーバーソリューション会社のスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は8月に年次報告書(フォーム10K)が提出できず、さらに9月30日までの四半期決算(フォーム10Q)の報告を延期するとの発表を受け、ナスダック上場廃止のリスクが警戒され、売られた。
ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズ(CSCO)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回ったほか、配当も維持したが、時間外取引で売り買いが交錯している。
(Horiko Capital Management LLC)
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