■ネクスグループ<6634>の業績動向
(3) ソリューション事業
売上高は839百万円、営業利益は59百万円となった。同事業は子会社のケーエスピーにおいて、外食チェーン店や介護施設などの物流を含めたトータルサプライヤーをはじめ、コスメティックショップなどの物販チェーン店における各種パッケージやSPツールの企画・制作・販売などを手掛け、取引先の社数に対して商品販売数を増加させるストック型の販売を行っている。さらに、2024年11月期は従来の販売先層では少なかったラグジュアリーホテルやハイエンドホテルとの取り引きを拡大した。その結果、従来から取り扱っている幅広く継続性の高いアイテムのクロスセルも強化され、取引先数の拡大に加えて、1社当たりの販売金額も拡大した。現在、アクティブな販売先として269社への販売を継続的に行っており、今後も取引先の拡大と商品販売数の増加を図り、ストックをさらに積み上げる方針だ。
(4) 暗号資産・ブロックチェーン事業
売上高は20百万円(前期比83.4%減)、営業損失は98百万円(前期は27百万円の利益)となった。同事業では暗号資産市場の動向と資金効率を踏まえた安定的な運用を行っている。引き続き、NCXCを利用したサービス向上、NCXCの流通促進、NCXC保有者の拡大を通じたNCXC経済圏の拡大を目指し、価値向上に取り組む。足元では、NCXC GameFiプラットフォームの開発を進めており、ゲーム会社とのアライアンスを通じて、既に実績を上げている他社のゲームタイトルを中心に、これらを簡単に「Play to Earn」ゲームに転換できるシステムの提供を目指している。なお、これまで暗号資産の評価損は「売上高」にマイナス表示していたが、2024年11月期第2四半期連結累計期間より、「売上原価」に含めて表示する方法に変更した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
いま読まれてます
記事提供:
元記事を読む