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出光興産、純利益42.6%増の882億円で過去最高益を達成

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2017年5月15日に行われた、出光興産株式会社2016年度決算説明会の内容を書き起こしでお届けします。IR資料

2016年度決算説明会(1)概要

月岡隆氏:本日はお忙しい中、当社の決算説明会にご出席を賜りまして、本当にありがとうございます。私からは、当社の2016年度決算や今後の中期的な取り組みについてお話をさせていただきます。

2016年度決算は営業利益が1,352億円となりました。当期純利益は過去最高益となる882億円となりました。

資源価格回復に伴う石油製品のセグメントや資源部門の収益改善を主要因として、好調な実績となりました。

2017年度業績予想

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2017年度の業績予想は、営業利益で1240億円。当期純利益は890億円を見込んでいます。詳細につきましては後ほど、財務担当役員から説明いたします。

昭和シェル石油との協働事業

出光興産、純利益42.6%増の882億円で過去最高益を達成

続きまして、昭和シェル石油との経営統合の進捗についてお話しいたします。

当社は昨年(2016年)12月19日に、ロイヤル・ダッチ・シェルグループから昭和シェル石油の株式31.3パーセントを取得し、昭和シェル石油は当社の持分法適用会社となりました。

先般公表したとおり、今後経営統合に先立って、両社で企業グループを形成し、共同事業を進化・強化していく予定です。

具体的には、原油の調達と輸送の最適化や生産計画の最適化、製品半製品の総合融通等に取り組み、今後3年以内に年間250億円以上のシナジー創出を目指してまいります。

また両社は、企業グループとして、事業の効率性及び競争力強化に期する可能性のある取り組みや、中長期経営戦略、事業計画、投資計画につきまして、両社トップマネージメントが参加する経営トップミーティングなどを通じて、前広かつ精力的に検討してまいります。

アジア屈指の競争力を持つ企業グループとして、環境変化を先取りし、事業改革に取り組み、また加担に時代の想像に挑戦し、株主価値の向上に努めてまいります。

一方、経営統合に向けた当社の大株主である創業家との協議については、現時点で未だみなさまに報告できる進捗ではありません。

昭和シェル石油との共同事業を、確実に成果に繋げていくとともにこの成果を持って創業家の賛同を得て、早期に新会社を発足できるよう鋭意、協議を継続してまいります。

経営方針

続きまして、当社の中期的な取り組みについてお話しいたします。本来、中期経営計画の公表は新会社発足後を予定していましたが、現時点で統合時期が未定であり、また昭和シェル石油との協業による中期経営戦略策定にも今しばらく時間を要するため、本日は当社における当面の取り組みにつきまして、私から考え方を説明させていただきます。

出光興産、純利益42.6%増の882億円で過去最高益を達成

当社は過去の中期経営計画において、将来の成長に向けて積極的な投資を行ってまいりましたが、今後2017年から2020年頃までを、第4次中期経営計画の成果の刈取りと、更なる成長領域へ展開するフェーズとして位置付けまして、以下の4点を柱に事業を推進してまいります。

1点目は、収益・キャッシュフローの確保です。2点目は国内基盤事業の構造改革の継続。3点目は、海外事業のさらなる展開。4点目は、高機能材料事業の拡大です。

出光興産、純利益42.6%増の882億円で過去最高益を達成

具体的には石油製品事業では、国内で昭和シェル石油との協業により、競争力・収益力を高めると共に、

ベトナムのニソン製油所の商業運転開始や、ベトナムをはじめ東南アジアにおける、燃料油ダウンストリーム事業の展開。東南アジア等での潤滑油工場の能増(能力増強)を図ってまいります。

石油化学事業では、アジアの堅調な化成品需要を取り込んでいくとともに、同エリアの経済成長に伴い、今後の需要拡大が見込まれる水添石油樹脂の台湾での生産能力を増強してまいります。

資源事業につきましては、第4次中期経営計画において、新たな油田開発や豪州石炭鉱山の能増等と大型投資を行うとともにポートフォリオの見直し・コスト削減等を推進してまいりました。今後は当面、過去の投資回収に努めてまいりたいと思います。

また、今後飛躍的な市場拡大が見込まれる有機EL事業については、韓国工場の能増を行い、供給面の強化を図る予定です。

なおニソン製油所の建設状況で申し上げますと、4月末に建設工事が完了しまして、合弁会社であるNSRPが引き渡しを受けました。いわゆる観光支社ということです。

当初スケジュールから若干遅れましたが、今後の試運転期間を経て、2017年度中の商業運転開始を目指してまいりますので、お知らせいたします。

最後になりますが、日本の石油業界は今変革を迫られている時期にあり、当社としても時代の要請に応え、日本のエネルギーセキュリティに一定の存在感を持って貢献するためにも、繰り返しになりますが、昭和シェル石油との経営統合が、最善の策であると確信しております。

国内の経営基盤を固める一方、海外を中心とした成長分野で事業を拡大し、国内と海外の2本柱で、競争力と収益力を追求していく所存です。

さまざまな課題はありますが、私は社長として、出光の企業価値向上に向けまして、全力で取り組んでまいりますので、引き続きみなさまのご理解とご支援を賜りたくお願い申し上げます。私からは以上になります。

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