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ヤフー、ソフトバンクとの連携奏功 ショッピング取扱高1,398億円に拡大

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2017年7月28日に行われた、ヤフー株式会社2017年度第1四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。

  • 2017年度 第1四半期 業績ハイライト
  • 開示セグメントの変更
  • 2017年度 第1四半期 業績ハイライト
  • 売上高
  • 売上高構成
  • 営業利益
  • 営業利益の増減要因
  • EBITDA
  • 販売促進活動*1
  • 親会社の所有者に帰属する四半期利益
  • Daily UB(デイリーユニークブラウザー)数
  • 月間アクティブユーザーID数
  • アプリ合算DAU(デイリーアクティブユーザー)数
  • 広告関連売上高
  • スマートフォン広告売上高
  • スマートフォン広告売上高比率
  • PC版「Yahoo! JAPAN」トップページでの動画配信
  • ソフトバンク会員向け施策 (「Yahoo!プレミアム」)
  • 「Yahoo!プレミアム」会員ID数 (前年同月比 成長率)
  • 月額有料会員ID数
  • ソフトバンク会員向け施策 (ショッピング事業)
  • ショッピング事業取扱高 (前年同四半期比 成長率)
  • ショッピング事業取扱高
  • ショッピング広告売上高
  • ショッピング商品数
  • 「Yahoo!ショッピング」購入者数
  • 「Yahoo!ショッピング」取扱高
  • 「Yahoo!ショッピング」取扱高におけるショッピング広告テイクレート*1およびポイント費用比率*2の推移
  • オークション関連取扱高
  • クレジットカード有効会員数
  • クレジットカード取扱高
  • 「Yahoo!ウォレット」口座数
  • 「Yahoo!ウォレット」取扱高
  • 取扱高を最大化し決済金融事業で収益化
  • ディープラーニング特化スパコン「kukai」開発
  • 2017年度の取り組み

2017年度 第1四半期 業績ハイライト

宮坂学氏:まず、第1四半期の連結業績です。

売り上げは、(前年同四半期比)4パーセント増の2,127億円。

営業利益は、2.6 パーセント増の522億円でありました。

広告関連売上高は、7.8パーセント増の704億円。ディスプレイ広告・検索連動型広告、いずれの売上高も、約8パーセントの伸びとなりました。

eコマース国内流通総額の伸びは、全体で見ると、15.8パーセント増の4,981億円でありました。

開示セグメントの変更

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以前、4月から組織を少し変えていきます、とお話ししていました。それにともなって開示セグメントが変更になっています。

マーケティングソリューション事業は、(従来の事業を)引き続き、ほとんど中身は変わらない「メディア事業」というかたちで開示しています。

コンシューマ事業は、これまでいろいろなカンパニーがあり、ビジネスモデル自体が分かれておりました。(2017年度は)いろいろなカンパニーを、トータルで束ねて見ていこうという流れに変わっています。そのため、新しく「コマース事業」というかたちで、開示しています。

2017年度 第1四半期 業績ハイライト

ヤフー、ソフトバンクとの連携奏功 ショッピング取扱高1,398億円に拡大

次に、第1次四半期の業績ハイライトのご説明です。

メディア事業は、検索連動広告売上高が引き続き堅調で、前四半期と同じくらいの成長率を維持することができました。

コマース事業は、とくにショッピング事業取扱高が非常によく、40パーセントの伸びを実現することができました。

また、「今年度は、(「Yahoo! ショッピング」で)買う人の数を増やす挑戦をしたい」とお話ししておりました。新規・既存の購入者が引き続き順調に伸びて、過去最高を達成できました。

とくに、プレミアム会員の比率を上げていきたいということが、戦略の真ん中にございます。「プレミアム会員なら、Yahoo! ショッピングで買おう」という習慣づけが、かなり進んできています。

テクノロジーに関する話題でございます。ビッグデータ周りでは、引き続きいろいろな細かなチューニングを行っております。わかりやすいトピックスとしては、kukaiというスパコンを、(株式会社ExaScaler・HPCシステムズ株式会社と協力のもと)自社開発しました。そのパフォーマンスが、初年度からけっこう出ておりました。

売上高

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売上高をグラフにしたものが、こちらです。

売上高構成

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売上高構成は、このようになっております。グラフの下からメディア事業(赤色)、コマース事業(ピンク色)、その他(薄紫色)というセグメントになっています。

営業利益

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営業利益の推移は、こちらのグラフにあるとおりです。

営業利益の増減要因

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今期の営業利益は、いろいろな入り繰りがけっこうありますので、特別に1枚チャートを作ってみました。

去年の第1四半期(の営業利益)が508億円で、今期が522億円でした。増減要因について、ご説明します。

まず、事業成長による増加分が、19億円。

そして、以前「今年度はeコマース取扱高最大化への投資・データドリブン化への投資をしっかりやっていきます」と申していたもの。これらを合わせた投資分が、45億円あります。

これに加えて、一過性の要因として、アスクル株式会社の物流センター火災による保険金の受け取りが、49億円ほどありました。一方、その火災による一時的費用として、マイナス9億円。(一過性の要因に関しては)差し引き40億円の増加になります。

やや入り繰りが複雑になっているので、こういうふうに図解をさせてもらいました。参考にしていただければと思います。

EBITDA

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EBITDAはこちらのグラフのとおりとなっていて、4パーセントの増加となりました。

販売促進活動*1

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販売促進活動についてお話しします。先ほども、今期はeコマースを中心・積極的にやりますとお話ししました。結果として、(前年同四半期比)52億円に対して、今期は85億円というかたちで、販売促進を伸ばしております。

内訳はここに記載のとおり、ショッピングと「ヤフオク!」です。eコマースで、ほぼ7割ぐらい使っています。

親会社の所有者に帰属する四半期利益

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四半期利益は、このようになっています。

Daily UB(デイリーユニークブラウザー)数

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ここから、サービスの利用動向について少しご紹介します。

やはり、お客さまに使ってもらわないことには、どのようなビジネスも始まらない。これがインターネット業界でございます。Yahoo! JAPANを使う人の数は、引き続き順調に増えております。

とくに、スマートフォンで(Yahoo!を)使う人を増やそうという面において(順調です)。Daily UB(デイリーユニークブラウザー)のうち66パーセントの方が、Yahoo!をスマートフォン経由で使うようになってきました。

月間アクティブユーザーID数

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また一方で、ビッグデータの観点からいうと、ブラウザアクセスでも、アプリアクセスでも、IDによるアクセスをしていただきたい。そうでないと、データの集積という意味において、あまりよくない。そのようなことがあり、ログイン化を進めているわけです。

こちらの資料は、月間のアクティブユーザーID数です。ログインしてYahoo!を使ってくださる方が、1ヶ月で約4,000万人。前年同月比で、15パーセント以上の伸びを達成することができました。

アプリ合算DAU(デイリーアクティブユーザー)数

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Yahoo!を使う人の数は、以前に引き続き、ブラウザー経由が多いです。そこで、スマホのなかでも、Yahoo!をアプリで使ってもらおうとしております。

こちらの資料は、Yahoo!のいろいろなアプリを合算した、DAU(デイリーアクティブユーザー)数です。合算すると、4,000万アクティブユーザーくらいにはなってきたということで、アプリの方でも(ユーザー数が)順調に伸びてきています。

広告関連売上高

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ここから、メディア事業セグメントの、広告について少しご紹介します。

まず、広告関連売上高でございます。前年同四半期比7.8パーセントの増加で、ディスプレイ広告も検索連動広告も、比較的堅調に伸ばすことができました。

スマートフォン広告売上高

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(広告売上高を)とくに牽引しているものが、やはりスマートフォンの広告売上高です。こちらは、25.2パーセントの増加を達成しています。

スマートフォン広告売上高比率

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その結果、スマートフォンの広告売上高比率が、過去最高の54.8パーセント。50パーセントを上回るレンジに入ってきております。

PC版「Yahoo! JAPAN」トップページでの動画配信

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次に、メディア事業セグメント、のメディア面についてご紹介します。

(前期に)引き続き、いろいろなことをチューニングしております。とくに今年度は、リッチメディア化を進めていくということを、柱に掲げています。

1つの事例としては、従前から取り組んでいるスマートフォンの動画。今年度は新たに、PC版Yahoo! JAPANのトップページでも動画を配信していこう、という実験をやっているところであります。

資料をご覧ください。このように、上部のところに動画を出してみる実験をやっています。これがうまく育てば、かなりたくさんの方が見てくださいます。なおかつ、今PCはほぼブロードバンド環境で見てらっしゃる方がほとんどですので、ユーザーアクティビティーも損なうことなく、いい場になるのではないのかな、と思っております。

ソフトバンク会員向け施策 (「Yahoo!プレミアム」)

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ここからは、コマース事業についてご紹介したいと思います。

まず、「コマース事業において、1番大事なお客さまは誰なのだろうか?」を、改めて定義した結果、やはりプレミアム会員であろうということになりました。

Yahoo!のプレミアム会員のみなさまには、Yahoo! ショッピングやYahoo! オークションを使う人になっていただきたい。まずプレミアム会員を中心に(施策を)していこうということが、引き続き、戦略として変わっていません。

そのため、まずプレミアム会員が増えるかどうかが、最初の大事な点でございます。こちらは、今期から新たに、ソフトバンクのスマートフォンのお客さまであれば、プレミアム会員になれる、という特典の拡大をやりました。

「Yahoo!プレミアム」会員ID数 (前年同月比 成長率)

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その結果、プレミアム会員のID数は大きく伸びました。資料に記載のとおり、40.8パーセントの伸び率となっています。

月額有料会員ID数

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これまで、月額有料会員ID数を開示してきました。今期は2,476万人ということで、グッと伸びましたけれども、とくにこれからは、コマース事業セグメントで1番大事なプレミアム会員が、ちゃんと伸びているのかという点も、開示していきます。

(プレミアム会員ID数が、前年同四半期の)約1,200万人から(今期の)約1,700万人ということで、1年間で500万人くらいグググッと、ソフトバンクとの連携も使って伸ばすことができました。

こういった、たくさん増えたプレミアム会員のお客さまたちを使って、どのようにコマース事業を伸ばしていくのか。それについて、次から紹介していきたいと思います。

ソフトバンク会員向け施策 (ショッピング事業)

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まず、ショッピング事業です。ポイント還元の強化ですね。プレミアム会員の方はお得ということをどんどんやっておりますが、ソフトバンクのお客さまは、自動的にプレミアム会員になるわけです。

そのソフトバンクのお客様さまは、毎日・全品がポイント10倍。つまり、日本で1番品数の多いサイトで、最もお得に買えますよという施策を、ずっとやっています。

ショッピング事業取扱高 (前年同四半期比 成長率)

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これをやった結果、お客さまがちゃんと動いたのかという点について、ご説明します。流通総額の伸び率でいうと、前年第4四半期は21.4パーセントでした。しかしこれが、約40パーセントの高成長にまで、グッと伸ばすことができました。

ショッピング事業取扱高

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流通総額の実額で見ても、999億円だった去年と比べると約400億円ほど増え、1,398億円に伸びています。

このように、プレミアム会員の数を増やして、ポイント施策を打って、流通を伸ばすというところまでは、かなりシナリオどおりできております。そうすると次は、それがちゃんと広告の売上につながるのか、広告のテイクレート(収益性)に反映されるのか、という点が重要になっていきます。

ショッピング広告売上高

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流通は約40パーセントの伸びでしたが、ショッピング広告売上高は、前年同四半期比約2倍の伸びでした。ショッピングの広告が、非常にいい四半期になりました。

ショッピング商品数

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なぜ、これだけショッピング広告の売上がいいのかというと、やはり商品数が圧倒的に多いからです。その背景には、日本で一番、(商品を)売っている人の数が多いということがあると思います。売っている人の数が多いので、ある種の競争メカニズムが働き、広告を出していきたいという方も、着実に増えてきている。このような背景があります。

「Yahoo!ショッピング」購入者数

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その結果、Yahoo!ショッピングの購入者数は、新規も既存も両方増えています。既存だけではなく、新たにYahoo!ショッピングを楽しむという方も増えていらっしゃいます。さらに加えると、新規の方がちゃんとリピートするということもあります。あまり焼き畑的にならずに、着実に積みあがるようなかたちで、お客さまが増えています。

「Yahoo!ショッピング」取扱高

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Yahoo!ショッピングの事業取扱高は先ほど申したとおり、40パーセントにまで伸びたのですけれども、そのうちプレミアム会員による取扱高比率は、65パーセントでございました。プレミアム会員を増やして、(Yahoo!ショッピングが)プレミアム会員にとってのファーストチョイスのモールになろうということについては、今のところシナリオどおりに進んでいると思います。

「Yahoo!ショッピング」取扱高におけるショッピング広告テイクレート*1およびポイント費用比率*2の推移

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1枚、チャートを追加してみました。

この赤い線は、ショッピングの流通総額に占める、広告テイクレートのグラフです。そして、この薄いグレーの線は、流通総額に対するポイント費用比率ですね。

ポイントに関しては、キャンペーンの有無・流通の伸び・失効ポイントの状況などによって、ややでこぼこ感が激しいです。しかし、グラフをならしてみれば、難なく同一水準ぐらいでコントロールできているのではないかな、と思います。

一方、この赤い広告テイクレートの方は、順調に伸びています。今ではほぼコンスタントに、この5四半期連続で、グレーの流通に占めるポイント費用レートよりも、広告のテイクレートの方が高い状況を維持できております。

ショッピング単体でみても、ポイントキャンペーンを特定会員に打ち、流通を伸ばしていき、広告テイクレートで収益にするという流れは、だいぶ軌道に乗ってきたのではないかなと思います。今後ともこのバランスをよく見ながら、コントロールして運営していきたいと思っております。

オークション関連取扱高

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次は、もう1つの売り場であるオークション事業のご説明です。こちらも堅調に伸びていて、オークション関連取扱高を2,277億円まで伸ばすことができました。

新たに始めたこととしては、だれもが気軽・気楽に、フリマモードで出品できるということです。こちらの方の出品者数が今非常に伸びていて、過去最高になっております。

それだけ出品者が新たに増えていますので、今期からはそれに見合った、買う人の数を増やしていこうというフェーズをやろうと思っております。ショッピングで買う人だけではなく、オークションで買う人を増やそうという挑戦も、今期くらいからやっていきたいと思っております。

クレジットカード有効会員数

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コマース事業セグメントの最後は、決済金融の事業のご説明です。こちらは、クレジットカードの事業に、一番今力を入れております。クレジットカードの有効会員数は順調に伸びていて、前年同月比1.5倍の、382万枚まで到達することができました。

クレジットカード取扱高

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カードの(有効会員数の)1.5倍の伸びに対して、クレジットの流通総額は2倍になっています。つまり、非常に健全なカードの伸び、利用度合いとなっていると思っています。

「Yahoo!ウォレット」口座数

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Yahoo!ショッピングで決済するときに、ぜひ「Yahoo!ウォレット」を使ってほしいと思っております。こちらの方も順調に伸びていて、口座数が過去最高の3,734万口座となりました。

「Yahoo!ウォレット」取扱高

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Yahoo!ウォレットの口座数が伸びただけではございません。そこで使われている流通総額も順調に、前年同四半期比14パーセント以上の伸びを達成することができました。

取扱高を最大化し決済金融事業で収益化

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コマース事業セグメント全体のビジネスモデルを、もう一度おさらいしておきます。ちょっと複雑なモデルになっているので、こちらの資料ではかなりシンプル化しています。

まずは、プレミアム会員をとにかく増やしていこうということ。プレミアム会員が増えれば、ポイント特典などを通じて、eコマースの取扱高がどんどんどんどん上がっていきます。

次に、eコマースの取扱高が上がれば、マーチャントさんにしっかり稼いでいただけるということになりますので、ショッピング広告売上高が上がっていく。この単体で見ても、広告の売上高がポイントを上回るようにマネジメントしながら、eコマースと取扱高を最大化したいと思います。

そこに加えて、決済でYahoo!ウォレットを使っていただけると、いくばくかの決済手数料が入ってきます。また「Yahoo! JAPANカード」を使ってもらえば、手数料分が浮いてきますので、ここでも第2段階の売上を取ることができます。

そして、Yahoo! JAPANカードを使ったお客さまは、いくばくかの比率で分割払いやリボ払いをしてくださいます。それによる、金利の売上利益が入ってくるということになります。

まとめますと、まずプレミアム会員というものがある。そして、ショッピングの流通総額があるわけです。プレミアム会員の売上に、ショッピング流通から生まれるショッピング広告売上があり、そこに決済手数料が乗り、最後に金利収益が乗る。

ちょっと重層的な売上構造を作っていき、コマースのセグメント全体でみればしっかり利益が出る、プロフィッタブルな事業に仕上げていきたいと思っております。

ディープラーニング特化スパコン「kukai」開発

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最後に、テクノロジーについてご説明します。

今年度やりたいことは3つあり、1つ目はリッチメディア化を進めていくこと。2つ目はeコマースを伸ばしていくこと。そして3つ目は、データドリブンカンパニーの投資をしていこうということです。

ビッグデータは、日々大量にたまってきています。しかし、データがいくらたまっても、それを処理する計算パワーがないと、宝の持ち腐れになってしまいます。データのたまる量が加速度的に増えていますので、計算する力を根本的に見直していこうという動きを、いま考えています。

そこで、新たにディープラーニングに特化したスパコンを開発しました。これは共同開発で作ったものです。ディープラーニングに特化したスパコン「kukai(空海)」をリリースしました。

スパコン省エネランキングで、世界第2位ということで、初年度からかなりいい成績を出すことができました。いろいろなスパコンが世界中で作られていますけれども、電力消費量が半端ではなくて、民生で使うには少し敷居が高いのですよね。

そこで、かかる電気代のわりにものすごく性能がいいという観点で競うのが、資料左下に小さく記載した、「GREEN500」というランキングです。そこを目指そうと考えました。絶対的な計算量よりも、電力当たりの計算パワーを上げていこうということを考え、開発しました。その結果、かなりいい成績が出せるようになりました。

このスパコンが使えるようになると、ディープラーニングを使ってサービスをよくする事業を考えられます。もうすでに、Yahoo!の中では今いくつかやっています。この代表例の1つが、「YJ VOICE」という音声認識技術です。これはディープラーニングを使っており、今もかなりいい成績が上がっています。

それから、Yahoo!のトップページのタイムラインなども、ディープラーニングを使って、日々クオリティを上げていっているわけですね。ただ、この計算パワーがあれば、これまで10しか投入できなかったデータを、100とか1,000とかまで投入できるようになります。

そのため、ひょっとするとサービスの性能の改善が上がるのではないかな、と期待しています。ただ、まだやってみないとわからない世界もありますので、パートナーの方と一緒にチューニングしながら、改善をしていきたいと思います。

2017年度の取り組み

最後に、2017年度全体の取り組みをもう一度おさらいしたいと思います。

1つ目は、eコマース取扱高最大化。ここは引き続き、力を入れてやっていきます。

2つ目は、リッチメディア化。Yahoo!のメディア事業、とくにビデオを中心としたビデオ対応を進めていきます。

3つ目は、データドリブン化。データを使って事業を伸ばしていくことです。データをためる力、データを計算する力。このようなものを投資して、伸ばしていきたいと思っております。

以上が、今期の決算のご説明でした。ありがとうございました。

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