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「台風発電」で日本をエネルギー大国に変える下町ベンチャーの挑戦=浜田和幸

災害大国の日本で、下町ベンチャーが「台風発電」に挑戦している。2019年には商用機の販売を目指しており、日本をエネルギー大国に押し上げるかもしれない。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)

※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2017年8月14日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

夢の「台風発電」で災害大国日本はエネルギー大国に生まれ変わる

わが国で進む「台風」の研究

ぶっちゃけ、このところ日本を襲う台風は数も規模も急増中だ。各地で被害が拡大している。

実は、すでにわが国には20年以上も前に「台風を消滅させる技術」を開発し、特許も取得している企業がある。大阪発の元祖ベンチャー企業で、今では世界的な評価を得ている素材メーカーであるが、実際に台風を消滅させるには膨大な費用がかかり、ビジネスとしては成り立っていない

墨田区の下町ベンチャーが「台風発電」に挑戦中

その一方で、東京都墨田区の新たな下町ベンチャーが「台風発電」に挑戦している。これまた世界初となる「垂直軸型マグナス風力発電機」の開発に日夜取り組んでいるのである。

何しろ、国土交通省の試算では「台風1つで日本の電力需要を50年分賄うエネルギーを秘めている」とのこと。原発などに依存しなくとも、資源に乏しい日本にとってはもってこいのエネルギー源になる可能性があるわけだ。

このベンチャーを率いるのは清水敦史(あつし)氏。38歳の若きエンジニアだ。

かつては産業用センサー機器の大手企業でセンサーの開発に従事していたが、東日本大震災を機に、再生エネルギーの必要性に目覚め、風力、なかでも台風に着目し、2014年に「チャレナジー」というベンチャー企業を立ち上げた。

従来のプロペラではなく、円筒を気流の中で自転させたときに発生する「マグナス力」で動く発電機を発明。台風が1番多く押し寄せる沖縄に実験機を設置し、実証実験を繰り返している。

風速80メートルでも壊れないように設計された発電機でデータを集め、下町テクノロジーの代表的存在の浜野製作所とも連携し、2019年には商用機の販売にたどり着くのが目標という。

Next: 地震よりもすごい、日本の「台風エネルギー」に世界が注目している

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