fbpx

【第12回】優良住宅向け【フラット35】Sがますます有利に

前回までのあらすじ(前回を見る
賃貸マンションに住み、マイホーム購入を考え始めたご一家。前回はFPさんに「全期間固定金利型」の人気住宅ローン商品【フラット35】がどこで借りられるかについてレクチャーしてもらいました。今回は【フラット35】のお得な制度について解説してもらいます。

登場人物

夫パパさん(35歳) 電機メーカーに勤めるサラリーマン。長男(6歳)と長女(1歳)の2人の子供を持ち、長男の小学校入学を機に、マイホーム購入を決意。

 

妻ママさん(33歳) 子育て真っ盛りの専業主婦。夫とは職場結婚。育児から解放されれば、働くことを考えている。

 

FP5FPさん(35歳) ファイナンシャル・プランナー。元OL。

 

【フラット35】のお得な優遇制度【フラット35】Sってなに?

FP5

今回は、【フラット35】のお得な制度についてお話しましょう。

 

sbi009よろしくお願いします。

 

FP5【フラット35】には、【フラット35】Sという 制度があります。 これは【フラット35】のローン金利を、一定期間、引き下げてもらえるという優遇制度です。

 

夫もともと低い【フラット35】の金利が、さらに引き下げられるというのは、かなりお得な制度ですね。

 

FP3【フラット35】Sには、「金利Aプラン」と「金利Bプラン」の2つのプランがあり、借入金利が引き下げられる期間が異なります。「金利Aプラン」は、借り入れ当初10年間、年0.6%引き下げられます。「金利Bプラン」は当初5年間、0.6%の引き下げです。金利の引き下げ幅は変わりません。

 

金利Aプラン

graph_12a

金利Bプラン

graph_12b(参照データ:住宅金融支援機構)

sbi0050.6%の引き下げというのは大きいですね。

 

FP5

私もそう思います。例えば、借入額3000万円で借入期間35年、借入金利が年1.54%(2015年6月実効金利)の場合(元利均等返済、ボーナス返済なし)、「金利Aプラン」だと、当初10年間の金利は0.94%になります。毎月返済額は、通常の【フラット35】は9万2444円ですが、「金利Aプラン」の当初10年間は8万3849円、11年目以降は9万47円に。その結果、総返済額は、179万248円もお得になる計算です。同様に、「金利Bプラン」が適用された場合は、総返済額は95万2774円オトクになります。

夫

やっぱり、かなり変わりますね!

 

FP3

【フラット35】Sの金利引き下げ幅は、今年1月までは0.3%でした。それが、2月から、政府の「緊急経済対策」によって0.6%に拡大された、という経緯があります。

 

f06aこの優遇制度は政府の経済対策の一環なんですか?

 

FP3

そうなんです。実は、【フラット35】Sは、国が、国民が優良住宅を取得することを後押しする制度で、金利引き下げの原資には国民の税金が投入されています。その意味でも、この優遇を受けられる人は、ぜひ利用すべきでしょう。

 

odoroki-m【フラット35】Sが利用できれば、税金を取り戻すことができるわけですね?

 

FP5

そう言える部分はあると思いますよ(笑)

 

f06a

【フラット35】Sは、どうすれば利用できるんですか。

 

FP5

以前、【フラット35】が利用できる条件として、「住宅金融支援機構が定めている技術基準に適合している住宅であること」ということを説明しました。国が定めた「建築基準法」とは別の、住宅金融支援機構が独自に定めている基準に適合していないと、【フラット35】が利用できない、という条件です。

 

夫覚えています。

 

FP5

【フラット35】Sの優遇制度を利用するには、その【フラット35】の適合基準に加えて、省エネルギー性や耐震性、バリアフリー性などの条件をクリアすることが必要となります。以下、住宅金融支援機構が公表している「金利Aプラン」の基準を紹介しておきましょう。住宅を探す段階で、この基準に適合するかどうかを考慮しておく手もあります。

 

【フラット35】S 「金利Aプラン」(新築住宅・中古住宅共通の基準)

省エネルギー性 (1)「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づく「住宅事業主の判断の基準(通称「トップランナー基準」)」に適合する住宅(一戸建てに限る)(2)認定低炭素住宅(3)一次エネルギー消費量等級5の住宅
耐久性・可変性 (4)長期優良住宅
耐震性 (5)耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)3の住宅
バリアフリー性 (6)高齢者等配慮対策等級4以上の住宅(共同住宅の専用部分は等級3でも可)

表の(1)から(6)までのうち、いずれか1つ以上の基準を満たすことが条件。(表出典:住宅金融支援機構)

 

FP3

最後に、もうひとつ注意しておくべき点を挙げておきます。0.6%の金利引き下げ幅は、平成28年1月29日までの申込受付分に適用されます。しかし、この優遇措置にはあらかじめ決められた予算があるため、予算の枠に達したときは、平成28年1月29日前であっても、優遇措置は終了してしまいます。

 

sbi003がんばって、マイホーム貯金に励みます!

 

文/松岡賢治
金融ライター、ファイナンシャル・プランナー。シンクタンク、証券会社のリサーチ部門(債券)を経て、96年に独立。

企画/制作 まぐまぐ

住宅ローンをもっと知りたい!

詳しくはこちらへ

◎第12回目のポイント
「【フラット35】Sの金利引き下げ幅0.6%は平成28年1月29日まで」

<<【第11回】全期間固定金利型ローン【フラット35】はどの金融機関で借りられる?


【最終回】頭金が足りない人のためのマイホーム購入術>>

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらTwitterでMONEY VOICEをフォロー