ソフトバンクGが日経平均の重石になるか【クロージング】

9日の日経平均は反落。99.81円安の22408.88円(出来高概算17億2000万株)で取引を終えた。米国によるイラン核合意の離脱及び、同国への経済制裁の再開が発表され、地政学リスクへの警戒が高まり、上値の重石となった。また、決算発表がピークを迎えるなか、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードの強い相場展開に。日経平均は22500円が上値抵抗として意識される中、5日線に上値を抑えられる格好ともなり、一時22400円を下回る場面もみられた。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割近くを占めている。セクターでは医薬品、電力ガス、精密機器、海運、その他製品、倉庫運輸が軟調。一方で、ガラス土石、水産農林、パルプ紙、輸送用機器、鉱業、銀行が小じっかりだった。指数インパクトの大きいところでは、大塚HD、横河電、ファナック、KDDI、日東電、テルモが重石となっていた。

日経平均は22500円が心理的な上値抵抗となるなか、決算発表がピークを迎えていることもあり、トレンドが出難い状況である。ただし、トヨタが決算発表後に急動意をみせており、センチメントを明るくさせているだろう。一方で、取引終了後に決算を発表したソフトバンクGは、コンセンサスの範囲内ではあるが、PTS市場では弱含みに推移しており、ADRでの反応などが注目されそうである。指数インパクトが大きいこともあり、日経平均の重石になる可能性が警戒される。

また、明日の決算発表は400社程度が予定されている、引き続き決算を手掛かりとした個別での日替わり物色になりやすいだろう。その他、円相場がやや円安に振れて推移しているなか、トヨタへの物色が持続する展開も意識しておきたいところであろう。(村瀬 智一)