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イグニス Research Memo(1):足元業績は積極的な事業投資等により営業損失を計上

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■要約

イグニス<3689> は、スマートフォン向けネイティブアプリの企画・開発・運営・販売等を主力としている。「コミュニティ」「ネイティブゲーム」「その他」の3つのジャンルを事業の柱とし、ゲーム及び非ゲームの領域で独自のポジショニングを確立してきた。また、新規事業としてVR やAI、IoT などにも挑戦している。ロングセラーゲームとして安定運営を続けている「ぼくとドラゴン」(ネイティブゲーム)に加えて、オンライン恋愛・婚活サービス「with」(コミュニティ)が順調に伸びており、2本目の柱に育ってきた。さらには、VR 事業(エンターテインメント)など新規事業も動き出しており、新たな成長ステージを迎えている。

2018年9月期第3四半期(累計)の業績は、売上高が前年同期比11.5%減の3,636百万円、営業損失が951百万円(前年同期は123百万円の利益)と減収減益となり、営業損失となった。減収となった要因は、リリースから3年を経過した「ぼくとドラゴン」(ネイティブゲーム)の減収によるものである。もっとも、ライフサイクルの成熟期に入ってきたことから、利益重視の運営によりプロモーション費用を抑えていることも影響しており、利益面での貢献は依然として大きい。一方、社会的認知の高まりとともに、市場が拡大しているオンライン恋愛・婚活サービス「with」(コミュニティ)は大きく伸びており、単月黒字化(2018年2月)の達成後、黒字幅は着実に大きくなってきたようだ。損益面では、「with」を中心とした広告宣伝費のほか、増員に伴う人件費、新作タイトル「メガスマッシュ」やVR事業の開発・立ち上げに向けた研究開発費など、先行投資の拡大により営業損失となった。

2018年9月期の売上高予想について同社は、5月14日付けの修正予想を据え置き、売上高を前期比21.1%減の4,400百万円と見込んでいる。「ぼくとドラゴン」(ネイティブゲーム)が逓減傾向で推移するものの、2本目の収益の柱となってきた「with」(コミュニティ)を大きく伸ばす計画である。一方、VR事業については2019年9月期からの本格展開を見込んでいるようだ。損益面では、引き続き、今後の成長に向けた事業基盤の構築を優先すべきフェーズにあり、継続的な事業投資を想定しているが、その規模やタイミングについて現時点では合理的な見積りが困難であることから利益予想を開示していない。

同社は、2020年9月期を最終年度とする中期経営計画を推進しており、売上高150億円、営業利益60億円(営業利益率40%)を目指している。特に、市場拡大が見込める「with」とVR 事業(エンターテインメント)を大きく伸ばす計画となっているようだ。弊社では、「with」がマルチログイン機能の実装等によりさらなる成長が期待できることやVR 事業(エンターテインメント)についても収益化(IP 創出による多様なマネタイズ等)の形が見えてきたことから、この2つの収益ドライバーの動きがカギを握るものとみている。また、中期経営計画の達成に向けては、検査工程の自動化(IoT)や医療プロジェクト(VR事業)を含めて、これまで取り組んできた新規事業の収益化に向けた具体的な道筋にも注目したい。

■Key Points
・2018年9月期第3四半期(累計)業績は、4年目を迎えた「ぼくとドラゴン」の減収や先行投資の拡大により減収減益(営業損失を計上)
・2本目の柱となってきた「with」は本格的な投資回収フェーズへ突入
・VR事業(エンターテインメント)についても初のVRライブに成功し、2019年9月期からの本格展開に向けて確かな手応え
・ストック型の強固な事業基盤と爆発力のある事業の推進により、安定感のある事業ポートフォリオの構築を目指す戦略

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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