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メディパルHD、2Qは前年比で増収増益 営業益・経常益とも2桁成長を達成

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2018年11月1日に行われた、株式会社メディパルホールディングス2019年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお届けします。IR資料

総括

渡辺秀一氏(以下、渡辺):みなさま、こんにちは。本日は、2019年3月期第2四半期説明会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。社長をしております、渡辺でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

この上期は、大きな自然災害が続きました。被災されたみなさまには、心よりお見舞い申し上げるとともに、1日も早い復興をお祈り申し上げます。

それでは本日の内容でございます。最初に第4四半期の概要についてご説明いたします。続いて、メディセオ事業とPALTAC事業についての取組み、最後に通期業績予想についてご説明いたします。メディセオ事業と既存事業につきましては、専務の長福からご報告いたします。

新規事業につきましては、専務の依田からご説明いたします。この第2四半期の連結業績は、期初に立てた計画どおり、増収増益となりました。中期ビジョンに沿った取組みは、予定どおりに進んでおります。

メディセオ事業の売上は横ばいでしたが、流通改善の取組みに加え、新規事業が業績に寄与して増益となりました。PALTAC事業とアグロ・フーズ事業は、それぞれ堅調な市場環境の中で事業戦略は進んでおり、増収増益を続けています。それでは次のスライドをお願いします。

連結損益計算書

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連結業績です。売上高は1兆5,832億円。前同比プラス1.5パーセント。営業利益は231億円。前同比プラス17.5パーセントとなりました。続きまして、メディセオ事業について、専務の長福よりご報告させていただきます。

医療用医薬品等卸売事業(メディセオ事業)の業績

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長福恭弘氏:長福でございます。メディセオ事業と既存事業の取組みについてご説明いたします。

メディセオ事業の業績はご覧のとおりです。売上は横ばいでしたが、四半期純利益を除く、各段階利益は前年同期、並びに計画を上回る実績となりました。主な要因は、販売価格の安定化に努めたこと、物流コストをはじめとする販管費の削減、新規事業による利益への貢献などによるものです。

医療用医薬品の売上構成比(金額ベース)

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医療用医薬品のカテゴリー別の売上構成比でございます。市場ニーズの高い新薬加算品や、後発医薬品の積極販売に、引き続き注力してまいります。

メディセオ事業の取組み

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事業の取組みにつきまして、期初に掲げたテーマについては、この後半も変わりなく取り組んでいきたいと考えております。業界共通の課題である、流通改善と独自の事業戦略に取組み、生産性の拡大と飛躍的な成長を目指していきたいと考えております。

価格妥結の状況

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価格妥結の状況でございます。9月末の妥結率は91.4パーセントとなり、2年前と同水準で終わることができました。下期も引き続き、流通改善に努めてまいります。

物流機能の強化:温度帯別物流

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物流機能の強化について、ご説明いたします。近年、厳格な品質管理が求められるスペシャリティ医薬品や、再生医療等の製品の開発、発売が増加しております。メディパルは、超低温の温度帯に対応し、JCRの「テムセル」を含め、いち早く取組み整備をしております。現在はJCRに加え、試験医薬品の開発メーカーなど、この物流のプラットフォームをご利用いただいております。

高機能物流:品質を保証

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医薬品の流通モニタリングシステムを開発、運用しております。メーカーから患者様投薬直前まで、商品の温度情報、位置情報などを、いつでもパソコンやスマートフォンなどでモニタリングするシステムでございます。確実なトレーサビリティで、安全・安心なサプライチェーンを実現してまいります。

営業機能の強化:ARによる情報提供活動

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ARは、2,100名以上と、大手メーカーに匹敵する規模で推移しております。伸びないと言われている市場の中で、この(スライドの)表のように、われわれが取り組んでいる独自商品は58億円の売上となっております。潜在するニーズを掘り起こし、自ら市場を創造することで、収益拡大につなげております。また、新規事業の取組みにも貢献してきております。

私からの説明は以上でございます。続いて新規事業につきまして、専務の依田がご説明いたします。

新規事業の創造と育成

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依田俊英氏:事業開発を担当しております、依田でございます。新規事業についてご説明いたします。新規事業の進捗状況ですが、第2四半期の実績は14億円です。中期ビジョンで掲げた50億円は、若干高い目標になっておりますが、AR、PFM、PMSの案件獲得を通じて、下期も引き続きチャレンジしてまいります。

PFM®:着実な活動で治療に貢献

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PFM商品である「ノベルジン」の売上に関しましては、前同比で2.5倍になりました。「テムセル」の累計症例数は1年前と比較して2.6倍。実績は77施設で、累計341症例となっています。

PFM®:2018年4月以降の発売品目

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PFM商品は、10月までに21品目となりました。6月発売の「ラパリムスゲル0.2%」は、日本で初めて先駆け審査指定制度の指定品目となった医薬品です。ピーク時の売上は、5年後の30億円を見込んでおります。

同じく、7月発売の「チタンブリッジ」も、医療器具で先駆け審査指定制度の第1号指定になった商品です。先月発売された「ジェミーナ配合錠」は、月経困難症の治療薬で、ピーク時の売上は5年の80億円を予想しております。

PFM® :現在の主な開発品目

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PFMの主な開発品目をご紹介いたします。下期には、ファブリー病治療薬「JR-051」の販売を見込んでおります。「ファブラザイム」のバイオシミラーです。9月に製造販売承認を取得いたしました。製品名は「アガルシダーゼ ベータBS点滴静注『JCR』」です。

2020年までに「JR-141」の申請を予定しています。JCRの血液脳関門通過型技術「J-Brain Cargo」を適用したハンター症候群治療剤で、先駆け審査指定制度の対象品目です。また、この「JR-141」は、JCRファーマのグローバル展開の第一段として共同設立した、JCR USAを通じて、米国での治験を進めております。

製造販売後調査(PMS=Post Marketing Surveillance)

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製造販売後調査は、6社10品目に拡大しております。全国のARが、効率的な調査を実施して「信頼性保証室」が品質を担保しております。PMSの取組みを通じて、メーカーの頼れるパートナーとしての期待に応えてまいります。

(株)カラダメディカの合弁会社化

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昨日リリースしました、株式会社カラダメディカの合弁会社化についてご説明いたします。MTIの100パーセント子会社である同社に、34.4パーセントを出資します。メディパルとMTIの協業のノウハウを集約し、ICTサービスの普及促進に努めてまいります。将来的には、医療・ヘルスケア関連データに、AIなどの最新技術を活用して、病気の早期発見や、患者様に早期の受診をお勧めするICTサービスの開発を目指してまいります。

私からの説明は以上になります。

化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業(PALTAC事業)の業績

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渡辺:それでは、PALTAC事業に関して、私からご説明いたします。PALTAC事業の業績は、売上高、各段階利益とも、前年同期並びに計画を上回っております。売上高は夏以降の相次ぐ自然災害に伴う小売店舗の臨時休業や、訪日外国人の一時的な減少の影響もありましたが、前年同期比でプラス5.4パーセントとなりました。

また業務改善など、生産性向上に引き続き取組みました。この結果、営業利益、経常利益につきましては、前同比で2桁の増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は63億円です。

PALTACの設備投資の状況

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PALTACでは、上期で68億円の設備投資を実施しました。出荷能力の拡大と、今後の人手不足を見据え、人員生産性を2倍とするために、新型物流センターへの投資を行いました。新型物流センターの第一段となるRDC新潟は、予定どおりに稼働いたしました。

このノウハウを、現在建設中のRDC杉戸に活用し、最大市場である首都圏において、最大規模のセンターで、高い生産性の実現に挑戦してまいります。また、取引量拡大に対応するために、RDC横浜の増設も実施いたしました。

2019年3月期 連結業績予想

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今期の業績予想でございます。連結業績予想は、ご覧のとおりです。PALTACの業績予想を増額修正したことから、連結予想を上方修正いたしました。今期も過去最高益の更新を目指してまいります。

事業セグメント別の通期業績予想

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事業別の予想は、ご覧のとおりでございます。メディセオ事業とアグロ・フーズ事業は、予想を変えておりません。

株主還元方針

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配当金の予想は、ご覧のとおりでございます。今期は、中間18円、期末18円で、年間36円とする予定でございます。2012年3月期以降、7期連続の増配となります。

お知らせ

メディパルHD、2Qは前年比で増収増益 営業益・経常益とも2桁成長を達成

最後に、お知らせでございます。今期初めて「統合報告書2018」を発行いたしました。ホームページに掲載しましたので、ぜひご覧ください。

私からの説明は以上でございます。ご清聴、ありがとうございました。

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