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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、欧州通貨売りや米インフレ上昇で

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12日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。米中通商摩擦の激化はいったん収束するとの期待で、安全通貨としてのドル買いは後退。ただ、欧州通貨が売られやすいほか、米インフレ指標が堅調となれば来週の利上げに向け、ドルに買いが入りそうだ。

カナダの捜査当局が前週、米国政府の要請で中国のファーウェイ幹部を逮捕した問題で、米中両国には相互に不信感が残るものの、通商摩擦解消への動きは市場に好感されている。11日には中国の劉鶴副首相とムニューシン米財務長官、ライトハイザー同通商代表部(USTR)代表による電話会談が行われ、今後の協議の進め方などについて意見交換したようだ。さらに踏み込んだ話し合いをしたとの報道もある。また、トランプ米大統領が「必要なら貿易問題で習国家主席と会談する」と発言。それらを受け、本日のアジア市場では中国や世界の景気減速を懸念したドルと円の買いは弱まり、他の主要通貨が買い戻された。ドル・円はいったん下げた後、クロス円の上昇に押し上げられた。

ただ、前日までの欧州発のリスク要因が解消したわけではない。英国ではメイ首相が欧州連合(EU)離脱合意案の議会採決を延期し、EU側との再協議を模索しているが、EU加盟国からの反応は鈍い。また、与党保守党内では党首不信任投票の実施への動きもあり、政局流動化が警戒される。フランスでは暴動に加えテロ事件も発生し、欧州通貨は引き続き売られる展開となりそうだ。一方、前日発表された米国の11月生産者物価指数に続き、今
晩の消費者物価指数が予想上振れで堅調となれば、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を控えドルに買いが入りやすい。ただし、利上げ停止時期の前倒しへの観測から、ドル買いは長く続かないと予想する。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・11月消費者物価指数(前年比予想:+5.1%、10月:+5.1%)
・19:00 ユーロ圏・10月鉱工業生産(前月比予想:+0.1%、9月:-0.3%)
・20:00 南ア・10月小売売上高(前年比予想:+1.5%、9月:+0.7%)
・22:30 米・11月消費者物価指数(前年比予想:+2.2%、10月:+2.5%)
・03:00 米財務省10年債入札(240億ドル、リオープン)
・04:00 米・11月財政収支(予想:-1990億ドル、17年11月:-1385.47億ドル)



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