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なぜ年収数億円の有名人が破産する?私たち庶民にも参考になるたった1つの防衛策=鈴木傾城

年俸10億円以上も稼ぐスポーツ選手が引退後に自己破産するケースは珍しくない。それはなぜか。それを理解すれば、私たちがお金持ちになる方法も見えてくる。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』鈴木傾城)

※本記事は有料メルマガ『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』2019年1月20日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。

米国のスタースポーツ選手は引退後、70%以上の確率で破産する

誰もが憧れるスーパーヒーローが自己破産

アメリカの調査機関やスポーツ誌の独自調査によると、アメリカのフットボール選手やバスケットボール選手が引退後に自己破産(ブローク)に追い込まれるケースは70%から80%になると報じて大騒ぎになったことがある。

アメリカのこうした華々しいスポーツ選手たちの年俸は1億円や2億円レベルではない。10億円、20億円、スーパースターでは100億円以上もの収入を得ている。にもかかわらず、彼らは一文無しどころか莫大な借金を抱えて「自己破産」してしまう。

メジャーリーグのスター選手であったカート・シリングは、現役時代に日本円にすると約125億円を稼いだが、現役を引退して10年後には財産をすべて使い切り、自宅も記念品も何もかも失った。

ナショナル・フットボール・リーグのスターだったキース・マッキャンツも、ヨットに高級マンションに高級車を買いまくって、あっという間に破産に追いやられていった。

キース・マッキャンツのさらに上をいったのがアントワン・ウォーカーだった。現役時代に122億円を稼いだのに、やはり贅沢と浪費に明け暮れて、結局は有り金をすべて使い果たした。

北朝鮮と関わりが深いデニス・ロッドマンも、現役を引退すると一挙に破産寸前にまで追い込まれている。

100億円以上を使い果たせるというのは尋常ではないと思うが、贅沢に明け暮れればすぐにカネは消えていく。

次々と破綻していった著名人

ボクシングの元ヘビー級王者マイク・タイソンも、20年の現役時代で230億円以上稼いだ。しかし、宮殿のような豪邸に高価なスポーツカー、放蕩、離婚、訴訟とトラブルが続き、2003年には21億円もの借金を抱えて自己破産に追い込まれている。

ボクシングで言えば、かつてモハメッド・アリと戦ったジョージ・フォアマンは、45歳で再度ボクシングの世界にカムバックしている。「老いても戦えることを見せてやる」という意地があったと言われ、勝利を収めたときは世界中で新聞の一面を飾った。

しかし、実はフォアマンがリングに戻ったのは「老いても戦える」ことを見せつけるためではなかった。このとき、フォアマンは現役時代で稼いだ大金をすべて使い果たしていてホームレス寸前になっており、もはや老いてリングに戻るしか稼ぐ方法がなかったからである。

日本で最近になって有名になったフロイド・メイウェザーも、あだ名が「マネー」と言われるだけあってガツガツとカネを稼ぐことで有名なのだが、稼いだカネをやはり贅沢に蕩尽して税金滞納や債権の未払いなどカネのトラブルがついて回っている。

ミュージシャンで言えば、マイケル・ジャクソンも全身麻酔薬プロポフォールで死ぬ数年前からほぼ破産寸前になっていて、資産が莫大にあるどころか、負債額は400億円以上にものぼっていた。

エルトン・ジョンも総資産は200億円以上もあったが、2001年に破産の憂き目を見た。ビリージョエルも稼いでは破産し、破産しては稼ぎ、そうかと思ったらまた破産するという破天荒な人生を送っている。

マービン・ゲイも現役時代から浪費や離婚で財産が吹き飛び、ドラッグに溺れて隠居生活を余儀なくされて、最後は父親に撃ち殺された。ジャズの巨星チャーリー・パーカーもドラッグとセックスに溺れ、稼いだカネはすべて蕩尽して一文無しになった挙げ句、34歳で死んだ。

白人のジャズ・トランペッターだったチェット・ベイカーも、ドラッグに大金を注ぎ込んで晩年は生活保護だった。スタイリッシュなR&Bを歌うトニ・ブラクストンも、高級ホテル連泊、カジノ、ブランド、大金をかけたバケーションなどで2度も破産に追い込まれている。

Next: なぜ浪費に歯止めがかからない?絶対に破産しないための生き方とは

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