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イグニス Research Memo(6):2019年9月期はVR事業へ積極投資を継続しつつ増収増益(黒字転換)見込む

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■業績見通し

2019年9月期の業績予想についてイグニス<3689>は、期初予想を据え置き、売上高を前期比23.1%増の6,000百万円、営業利益を30百万円(前期は2,532百万円の損失)、経常利益を10百万円(同2,571百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益を5百万円(同2,651百万円の損失)と、増収による大幅な損益改善(黒字転換)を見込んでいる。

売上高は、「ぼくとドラゴン」(ネイティブゲーム)が逓減傾向で推移するものの、足元好調な「with」(コミュニティ)の成長加速が増収に大きく寄与する見通しである。一方、新タイトル「でみめん」については、女性ユーザーをターゲットとしたコアなファン層の取込みを狙った運営を展開する。また、VR事業(エンターテインメント)については、各種IP展開による販売収入(ライブ、音楽配信、CD販売、ファンクラブなど)と「INSPIX」の展開による手数料収入の両面からマネタイズの形が見えてくるものの、本格的な売上貢献には慎重な見方をしているようだ。

一方、損益面では、積み上げ型収益モデルである「with」の伸長により収益性は大きく改善に向かう一方、VR事業への積極投資を継続することから、利益水準はまだ低位にとどまる見通しである。

弊社でも、第1四半期が営業損失を計上したものの、好調な「with」の伸びに伴って四半期ごとに損益が改善されていく見通しを持っており、通期での黒字転換は可能であると見ている。もっとも、VR事業への先行費用があることから、第3四半期までは累計で営業損失が残る可能性があることに注意が必要である。また、ネイティブゲームの新タイトル「でみめん」及び「猫とドラゴン」については慎重に見ているようであるが、ヒット度合いによっては業績の変動要因となる可能性もある。

なお、2019年9月期は、高い目標を掲げている中期経営計画の達成に向けた発射台として位置付けされる。したがって、業績面での回復はもちろん、検査工程の自動化(AI)や医療プロジェクト(VR事業)、医療機関向けSaaSなど、これまで取組んできた新規事業の収益化に向けた具体的な道筋にも注目したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)


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