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GTS Research Memo(7):2019年3月期は研究開発の期ずれ影響により営業損失額が縮小

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■業績動向

1. 2019年3月期業績概要
ジーンテクノサイエンス<4584>の2019年3月期の業績は売上高で前期比3.6%減の1,021百万円、営業損失で805百万円(前期は913百万円の損失)、経常損失で816百万円(同903百万円の損失)、当期純損失で856百万円(同904百万円の損失)となった。

売上高についてはフィルグラスチムBS等による売上高が前期比0.1%減の906百万円と会社計画どおりの売上げを達成したものの、役務収益が前期比27百万円減の2百万円、知的財産権等収益が同9百万円減の112百万円とそれぞれ減少したことが減収要因となった。費用面では、バイオシミラー事業を中心とした研究開発費が期ずれの影響もあり前期比162百万円減の945百万円と減少したことを主因に、営業損失が前期比、会社計画比で縮小する格好となった。なお、特別損失として退任取締役に対する特別功労金45百万円を計上している。


2020年3月期より連結業績に移行、セルテクノロジーののれん一括償却により最終損失が一時的に拡大する見通し
2. 2020年3月期業績見通し
セルテクノロジーの子会社化によって、2020年3月期から連結業績を開始する。前期単独業績との比較では、売上高で2.8%増の1,050百万円、営業損失で1,220百万円(前期は805百万円の損失)、経常損失で1,260百万円(同816百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失で7,260百万円(同856百万円の当期純損失)となる見通し。

フィルグラスチムBSの売上高は前期比横ばい水準を想定、知的財産権等収益も若干見込んでいるが増収要因はセルテクノロジーの上乗せ分で約1億円の増額要因となる。費用面では、バイオシミラーを中心に研究開発費が1,200百万円と前期比で255百万円増加するほか、本社移転費用等が増加要因となる。また、セルテクノロジー子会社化の影響で営業利益段階で約20百万円のマイナス要因を見込んでおり、営業損失は1,220百万円と前期比で拡大する見通し。

なお、今回セルテクノロジーの子会社化に伴い、のれんが約60億円発生するが、特別損失として一括計上する予定になっている。前期末の単独ベースの純資産額が2,731百万円となっており、債務超過になると思われがちだが、株式交換による子会社化のためキャッシュアウトは発生しておらず、連結貸借対照表上の純資産についても約60億円の影響は出ない格好となっている。セルテクノロジーの純資産額は直近で1億円程度と見られるため、2020年3月期末の連結純資産は新株予約権の行使や新たなファイナンスがなければ、15〜16億円程度になるものと試算される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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