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欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米利下げサイクル入りを嫌気も

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31日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)での討議を踏まえ、市場の予想通り政策金利を25bp引き下げる公算。ただ、年内複数回の利下げが示唆されれば、ドル売りに振れそうだ。

30日に発表されたドイツの7月消費者物価指数(CPI)速報値は堅調な内容となり、欧州中銀(ECB)の緩和策を意識したユーロ売りはいったん収束。一方、米国の経済指標は、6月コア個人消費支出(PCE)価格指数は予想を下回ったものの、ほぼ前回並みに。また、7月消費者信頼感指数は予想を上振れ、昨年11月以来の高水準となった。31日の中国製造業PMIが経済活動の縮小・拡大の境目となる50を下回ったほか、米中通商協議の不透明感で日経平均株価や上海総合指数は軟調地合いに振れたが、良好な米経済指標を背景に大幅利下げ観測は一段と後退。ドル・円は108円台半ば付近で底堅い値動きとなった。

焦点のFOMCで、政策金利の引き下げ幅は25bpにとどまるとみられる。ただ、パウエルFRB議長は7月10-11日の議会証言で賃金の上昇鈍化でインフレの押し上げ効果が弱いことや中立金利が想定以上に低いことなどを指摘。そうした見解を考慮すると、今晩の記者会見で年内複数回の利下げを示唆しそうだ。その際には長期金利の低下を手がかりにドル売り優勢となろう。ただし、株高に振れればドル売りは限定的となる可能性もある。一方、米中協議は再開したが、トランプ米大統領は中国が農産品の購入に乗り出していないと批判しており、不透明感による円買いも見込まれる。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・4-6月期GDP速報値(前年比予想:+1.0%、1-3月期:+1.2%)
・18:00 ユーロ圏・7月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.1%、6月:+1.2%)
・18:00 ユーロ圏・6月失業率(予想:7.5%、5月:7.5%)
・21:00 南ア・6月貿易収支(予想:+42億ランド、5月:+17億ランド)
・21:15 米・7月ADP雇用統計(予想:+15.0万人、6月:+10.2万人)
・21:30 米・4-6月期雇用コスト指数(前期比予想:+0.7%、1-3月期:+0.7%)
・21:30 カナダ・5月GDP(前月比予想:+0.1%、4月:+0.3%)
・22:45 米・7月シカゴ購買部協会景気指数(予想:51.0、6月:49.7)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利は0.25ポイント引き下げ予想)
・03:30 パウエル米FRB議長会見



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