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「auPAY」でアンチを増やしたKDDI。70億の巨額投資も見通し甘く、ユーザー・加盟店から総スカン

KDDIが実施する、au PAYの「誰でも!毎週10億円!もらえるキャンペーン」は、第2週目に引き続き、第3週目も開始初日に終了した。2月10日〜3月1日間に最大3万ポイントが還元されるとしていた「ステージ1」が終了したことになる。

3月2日には最大3万ポイントが還元される「ステージ2」が、3月23日には最大1万ポイントが還元される「ステージ3」スタートするが、2月24日より1日あたりの還元ポイントが最大6000ポイント/au IDに変更になったため、ステージ2以降、各期間中のポイント還元額が当初発表されていた上限額に満たなくなる可能性が出てきた。

このキャンペーンは、スマホ決済サービス「auPAY」で支払った金額の最大20%分がポイント還元されるというもので、KDDI(au)回線の契約の有無に関わらず誰でも利用できるとしてキャンペーン開始前から話題を集めていた(参照:次はau PAYで20%還元祭り!auユーザー以外も対象、60%還元にする裏技にネット歓喜)。

しかし、いざスタートしてみると利用者が膨らみ、第1週目は開始から2日間で、第2週目と第3週目は開始初日に週当たりのポイント還元総額10億円に達し、キャンペーン終了となっていた。

KDDI側は「2月10日(月)からのキャンペーン状況を考慮し、より多くのお客さまにっキャンペーンを利用いただくため」(au PAYキャンペーンサイト )として、2月10日に1日あたりの還元ポイントに上限を設定。1日最大6000ポイントとしていたが、それでもたった1日で第3週のキャンペーンは終了。

ユーザーを喜ばせ、ファンを獲得するためのキャンペーンが、様々な批判の声を招く結果になっている。

まず、「誰でも」「同じ還元率の」ポイントがもらえるキャンペーンにしたことで、何よりも大切にしなければならない既存ユーザーの不満を買ってしまい、“契約し甲斐のないキャリア”のレッテルを貼られてしまった。

KDDIが一番獲得したかったであろう見込みユーザーからは、“期待外れのキャリア”というイメージがつくだけでなく、「不当表示ではないのか」「詐欺広告ではないのか」「ゴミ決済だ」「転売屋を横行させることになったのでは?」という疑念をもたれてしまった。

また実際にキャンペーンを利用して商品を購入しようと、auPAYに高額なチャージをしてしまった人や、キャンペーンの概要を見て購入予定の商品を予約した人からは、「消費者庁に連絡した」「絶対許さない」などと恨まれる事態も発生している。

それだけではない。1日の還元上限額を設定せずにキャンペーンをスタートさせたことで、開始初日にビックカメラ等の家電量販店に客が押し寄せたり、転売屋が出現したりと、パートナーとなるはずの加盟店に混乱を招くのみならず、信用を失うことにもなってしまった。

この調子では、キャンペーン終了後にauPAYを決済サービスとして利用したいと思うユーザーは減ってしまうだろう。またauPAYの導入に躊躇してしまう店舗も出てくるだろう。総額70億という巨額資金を投じておきながら、ファンを獲得するどころか総スカンを食らってしまっている。

来週からスタートするステージ2から再び条件の変更があるのかどうか。残念なイメージを挽回させることができるかどうか、同社の動向に注目が集まっている。

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image by:Takamex / Shutterstock.com

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