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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米株高好感も経済指標にらみ

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17日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。短期的なリスク要因の後退で、米株高継続を手がかりに上昇基調へ振れやすい。ただ、今晩発表される経済指標は強弱まちまちと予想され、ドルの強い押し上げ材料にはなりにくいだろう。

米中通商協議の正式合意を受けた安心感から、リスク選好的なムードが広がっている。また、前日発表された米国の小売売上高は底堅く、フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想を大きく上回った。NY株式市場では主要指数が高値を更新するなど強気相場が顕著となり、ドル・円は110円台で定着。本日アジア市場でもそうした流れを受け継ぎ、日経平均株価や上海総合指数、さらには米株式先物の堅調地合いを背景に円売りが強まり、主要通貨を押し上げた。この後の海外市場も、同様にリスク選好度は高まるとみられる。

市場のテーマが主要中銀の金融政策に移りつつあるなか、今晩は経済指標が材料視される。住宅着工件数は前回を上回ると予想されるが、鉱工業生産と設備稼働率、JOLT求人件数は下振れ、ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は横ばいの見通し。足元の安全通貨売りの流れでドルは主要通貨に対し値を下げやすい面もあり、経済指標が予想外に強い内容にならなければ一段のドル買いは抑制されよう。ドル・円は昨年5月に付けた110円30銭付近、110円60銭付近が目先の上値メドとされており、110円台は上昇ペースが緩慢になりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・11月経常収支(10月:+324億ユーロ)
・18:30 英・12月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+0.6%、11月:-0.6%)
・19:00 ユーロ圏・12月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.3%、速報値:+1.3%)
・22:30 米・12月住宅着工件数(予想:138.0万戸、11月:136.5万戸)
・22:30 米・12月住宅建設許可件数(予想:146.0万戸、11月:148.2万戸)
・23:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演(経済見通し)
・23:15 米・12月鉱工業生産(前月比予想:-0.2%、11月:+1.1%)
・23:15 米・12月設備稼働率(予想:77.0%、11月:77.3%)
・24:00 米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:99.3、12月:99.3)
・24:00 米・11月JOLT求人件数(予想:725.0万件、10月:726.7万件)




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