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日経平均は高値圏でのこう着、個別では親子上場銘柄への物色再燃か

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 日経平均は上昇。60.03円高の24101.29円(出来高概算4億3000万株)で前場の取引を終えた。17日の米国市場では主要指数は最高値を更新した流れもあり、底堅い相場展開となっている。シカゴ先物を上回って始まった日経平均は、日中値幅が50円弱と狭いレンジでの推移が続いているが、前引け間際には24107.69円まで上げ幅を広げており、再び昨年12月17日高値(24091.12円)を上回ってきている。

 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1600を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは、海運、建設、電力ガス、非鉄金属、機械が1%を超える上昇。半面、鉱業、医薬品、食料品、サービスが小安い。指数インパクトの大きいところでは、ダイキン<6367>、KDDI<9433>、TDK<6762>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>がけん引。一方で、ファーストリテ<9983>が1社で日経平均を約30円下押している。

 日経平均は再び24100円台に乗せてきているが、日中値幅は50円弱と小さく、方向感は掴みづらいところである。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1600を超えており、前週のTOPIXの弱さの反動といったところ。先週相場のけん引役だったファーストリテがマイナス圏で推移していることもあり、リターン・リバーサルの流れといったところであろう。

 とはいえ、週明けの米国市場はキング牧師生誕記念日の祝日となる為、海外勢のフローは限られているとみられる。そのため、足元で話題となっているTOPIX先物への断続的な売り圧力もいったん低下しているといったところであろう。日経平均は昨年来高値水準でのこう着から上値追いの流れには向かいづらく、個別に材料などが出ている銘柄への値幅取り狙いの資金が集中しよう。

 また、前引け際に前田建<1824>は、子会社を通じて前田道<1883>株のTOBを実施すると発表した。買い付け価格は1株3950円。前田道株の過半を取得して連結子会化を目指す。一方、前田道は前田建が保有する自社の株式を取得し、資本関係を解消の提案を決議したと発表しており、敵対的TOBといった流れになりそうである。ただし、今回の報道を背景に、再び親子上場の解消への思惑などから、関連する銘柄への物色に発展しやすくなりそうである。
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